Crypto Media Collectionから考える、仮想通貨メディアの課題と今後の展望

Crypto Media Collectionから考える、仮想通貨メディアの課題と今後の展望

4月14日に行われた、おそらく日本初となる、仮想通貨メディアによるディスカッションイベント『Crypto Media Collection Vol.1』。開催から一ヶ月が経ちましたが、最近の仮想通貨メディアの動きや、仮想通貨メディアが抱える課題と今後の展望について、イベントレポートと共にお届けします。

Crypto Media Collection Vol.1 イベントレポート

イベントの主催は”仮想通貨を末端から最先端まで楽しみたい方に向けた仮想通貨の総合メディア” Crypto Timesアラタ氏。

登壇者は”『新しい経済にワクワクしよう』をコンセプトにした仮想通貨ニュースメディア” BITDAYS三矢晃平氏、”30人の東大生編集部が提供する仮想通貨メディア” CoinOtaku下山明彦氏、”日本最大級のICO情報サイト” COIN JINJA沼崎悠氏。かなり豪華な面々です。

モデレーターには国産仮想通貨ALIS安昌浩氏を迎え、それぞれのメディアの紹介後、トークセッションが行われました。

トークセッション

・取り扱う情報の真偽性について

COIN JINJA=検閲は基本的になし。最速で海外の情報を伝えることを重視しているので、真偽はユーザーが判断。
BITDAYS=検閲メンバーがいる。最近はプロジェクト運営側から真偽の情報をもらえるようになってきた。
CoinOtaku=基本的な検閲はしている。問い合わせフォームからの紹介してほしいという連絡をもらっても掲載しない。
CryptoTimes=検閲はしている。運営にテレグラムで直接問い合わせるなど、一次情報を得ることを重視している。

・取り扱う情報の速報性について

COIN JINJA=当社は16人中、日本人は2人。それぞれの国の情報を拾ってきてくれるので、海外情報に強いと自負している。
BITDAYS=ニュースデスクのメンバーは中国語と英語が使える。深夜のニュースは自分が拾ってくる。
CoinOtaku=現在速報性はそんなにない。ニュースは価格にどう影響するのかが重要だと思うので、今後エンジニアリングの力を使って最適化したいと考えている。
CryptoTimes=Slackに海外ニュースの情報botを入れていて、そこから重要なニュースを引っ張ってきている。

・ターゲットユーザーと、伝えたい情報

COIN JINJA=ターゲットユーザーは仮想通貨に興味ある人全て。COINJINJA掲載されているICO情報が1800件あるが、騙されないことは難しいと思うので、騙されることは織り込み済みでやっていくほうがいいんじゃないかなと思っている。
BITDAYS=例えば僕の親などのような、コアではない層に向けてというのを意識している部分が大きい。
CoinOtaku=CoinOtakuもライトユーザーがターゲットなのかなと思っている。基本的には投資家に対して投資判断になる情報を出していくスタンス。
CryptoTimes=初心者に向けて書いているつもりだったが、マニアックな記事が多いと言われてハッとした。初心者をすくい上げないといけないとも感じている。

・仮想通貨の情報に関して海外メディアの後塵を拝している現状をどう思うか?

CryptoTimes=どうしても海外の情報のほうが早い。プロジェクト側とコンタクトを取って、しつこく情報を引き出さないといけない。
COIN JINJA「日本だったら君のメディアで専属で情報を出すよ」とならないから悪い。このイベントも3000人とか集められるような大きいものになってないから悪い、という考え方。

・各メディアがどう業界の立ち位置を作るのか

CoinOtaku=一次情報の速さで勝負できない以上、そこではない部分で勝負する。時価総額20位以内の通貨を徹底的に分析し、説明できるような体制づくり。
BITDAYS=なるべくわかりやすい内容に絞って、日本のユーザーが仮想通貨を楽しいと思ってもらうことに注力する。

・月間のPV(ページビュー数)は?

COIN JINJA=100万PV
BITDAYS=70万PV
CoinOtaku=100万PV
CryptoTimes=15万PV

・マネタイズはどうしているか?

COIN JINJA=世界一になってからマネタイズします! 現在はユーザー獲得しか考えていません。
BITDAYS=マネタイズは実験的な部分だけ。本業の利益をつぎ込んでます。
CoinOtaku=いわゆるアフィリエイト記事みたいなものは作っているが、本格的なマネタイズはこれから。
CryptoTimes=CryptoTimesは、今後強い仮想通貨メディアが増えてくるので、ブロガーが力を合わせようという趣旨で始まった。将来的なマネタイズ方法は頭の中にある。

・どのようなライターを募集しているか

BITDAYS=SEOを意識したライティングをできる方。仮想通貨に関する何かにドハマりしている方。例えばDappsゲームにハマっている方、ICO情報をひたすら追いかけている方とか、「この人と何かやったら面白そうだな」という方。
CoinOtaku=学生のみ。起業志向がある方。
CryptoTimes=熱意や、好きだという気持ちがあれば来る者は拒まず。

・ライターを中で育てたいのか、外注したいのか?

CryptoTimes=基本的には育てていく方針。外注してみたこともあるが、報酬額を大きくしてもあまり差異がなく、気持ちがこもっていない記事が上がってきた。もっと書いてもらえる人がいれば何人でも欲しい。
CoinOtaku=外注は今後もしないと思う。ワイワイ部活のようにやっている。
BITDAYS=外注を利用したこともあるが、やはり熱量に難がある。熱のあるライターと一緒にやっていきたい。

イベント本編後の交流会では、PIZZA SALVATORE CUOMOのピザ三種が振る舞われました。おいしかったです。おかわりしたかった。

仮想通貨メディアの課題と今後の展望

さて、ここからは、Crypto Media Collection Vol.1のトークセッションで出た仮想通貨メディアの課題を整理しつつ、今後の展望について考えてみたいと思います。

課題は大きく分けて

  1. 各メディアの独自性をどう作っていくか
  2. マネタイズの方法
  3. 情報の質、速報性の向上
  4. ライターの確保

の4つ。それぞれ見ていきましょう。

各メディアの独自性をどう作っていくか

現在の仮想通貨メディアは、どうしてもニュース記事と初心者向け解説中心の構成になり、全部同じじゃんと言われても仕方ないような状態になっています。同じ土俵で勝負しようとすれば、CoinPostCOINTEREGRAPH JAPANなどの大手が勝つのはほぼ間違いない。

まだ各メディア試行錯誤の時期だとは思いますが、BITDAYSは弊メディアCoinMagazineの編集長フクロウとのコラボ企画「フクロウさんぽ」を開始するなど、独自路線の開拓に意欲的。

この動画が公開されてからもう一ヶ月近く経つのにまだ再生回数が400もないのは、ひとえにフクロウの責任だと思います。彼に代わってお詫び申し上げます。

「他のメディアが絶対にやらない」という視点でいえば、CoinMagazineのTRX教団インタビューなどはまさにそういう記事になったのではないでしょうか。記事を作りながら「これ、読まれるのか?」と疑念を抱いていましたが、ありがたいことにたくさん読まれているようです。独自性のある内容で、かつ需要も満たせるような記事を量産することが求められていると感じます。

マネタイズの方法

現状、ほとんどの仮想通貨メディアが赤字状態だと思われます。まだどのメディアも立ち上がったばかりですし、赤字であることは悪いことではありません。しかし、今後も永遠に利益を出せなくてもいいというわけにはいかないでしょう。

仮想通貨取引所のアフィリエイトや、新規発行通貨の紹介報酬、Google AdSenseの広告収入など、仮想通貨ブログと同じマネタイズ方法はメディアとしては信頼を損ねやすく、そぐわないという印象です。

ではどこでマネタイズするのか? (ステマではない)記事広告などが王道ですが、他ジャンルのメディアとは違い、メディア運営者が仮想通貨取引でかなりの利益を出しているケースも多く、体力はものすごくある。マネタイズについてはかなり長い目で見ることができるかもしれません。

情報の質、速報性の向上、ライターの確保

この2つは表裏一体なのでまとめます。BITDAYSの紹介でちょうどいいスライドがあったので、こちらの画像をご覧ください。

企画、制作、検閲を分業し、チームでメディアを作り上げる。

分業するには当然、人数が必要。メディアに限らず仮想通貨業界では、優秀な人材は取り合いになっています。情報を拾う人、作る人、チェックする人、それぞれ必要なスキルは違います。全部できる人がいたとしてもその人は1人分の仕事しかできないわけですから、メディアが情報を発信し続けるためにはとにかく人材が必要です

ライターに関しても同じです。自分がライターなのでこの部分に関しては語りだしたら1万文字超えそうなので自重しますが、人材が本当に足りない。いろんなメディア見てると、日本語として破綻している記事を結構見かけます。熱意があれば歓迎というメディアは多いですし、僕もそう思いますが、ある程度のクオリティを満たしていない記事を出すのはメディアにとってマイナスではないでしょうか。

今後、まだ仮想通貨に参入していない「書けるライター」がどんどん参入してくると思いますし、今いる仮想通貨ライターはもっと頑張らないと仕事なくなります。書けなくて仕事遅い僕のことです。すみません。頑張ります。

 

近いところでは、仮想通貨ライター登録サービスtechtecがローンチされたり、大物仮想通貨投資家の指針氏が新しい仮想通貨メディアCoinPartyを立ち上げるなど、まだまだ盛り上がりそうな仮想通貨メディア。自分も関わりたいという方はどんどん飛び込んできてほしいと思います。特にライター!!

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いぬゆな

フリーライターを名乗ってるんですが、生活が全然自由にならなくて困り果てた末に仮想通貨へと辿り着きました。 推し通貨=$ALIS 運営ブログ:仮想通貨で5000兆円稼ぐブログ

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