突然ですが皆様はWaves(ウェーブス)という仮想通貨を知っているでしょうか。
Nxtからフォークしたこの通貨、時価総額ランキングでもそれなりの上位に位置していますが、いまいち地味な印象は拭いきれません。
しかしこのWaves、私は非常にポテンシャル、可能性を秘めたプロジェクトであると常々感じています。
というわけで今回は、私がWavesに惹かれるその「理由」となる部分について、
「3つの武器」と(勝手に)名付けた機能を中心に書いていきたいと思います。

Waves-DEX

Wavesを語る上で決して外せないのがこの「DEX」の存在でしょう。

DEXとはDecentralized Exchange(非中央集権型取引所)の略で、ブロックチェーン上に存在する取引所というイメージです。
Wavesの場合、この取引所がクライアント(ウォレット)内に統合されています。

(※ただWavesの場合は全てがWavesブロックチェーン上に存在するわけではなく、オーダーはMatcherノードによって一元化されます。注文 — 売買のマッチング — 実際の資金の移動という流れの中で、注文〜マッチングはマッチャーノードが、資金の移動はブロックチェーンが担います。これにより中央集権型の高速性と非中央集権型の耐改ざん制が両立するとしています。)

これが実際のWavesのDEX画面です。

海外の取引所などと遜色無い画面ではないでしょうか。ドラッグアンドドロップで自由に項目を並べ替えたり、チャートに線を引いたりといったことも可能です。

また驚くほどサクサク動き、約定や決済もDEXとは思えないほど速い点を、特にイーサデルタ等のDEXを使用したことのある方には是非体感頂きたいです。

マルチカレンシー対応クライアント

クライアントですから、当然ウォレットとしての機能もあります。
先述の通り、WAVESはクライアントに統合された独自の取引所機能を持っています。

しかも、取扱通貨はWAVESとWavesトークンだけ……ではありません。
厳格に管理されたゲートウェイを通じて、ビットコインや他のアルトコインを、1:1の価値を持ったWavesトークンとして取り込むことができます。

さらに、ドルやユーロ、トルコリラなどの法定通貨までもペッグトークンとして市場に取り込んでいます。

いわばドルやユーロといった法定通貨をクライアント(ウォレット)に入金することで、その価値を等価に保ったままWaves Platform上でトークン化させられるわけです。
取引はもちろん、引き出しやブロックチェーンを利用した高速送金も可能です。

そして後述するトークン発行機能なども全て同じクライアントの中で完結するわけです。

さらにさらに、送受信履歴、取引履歴、リースの履歴、トークン発行履歴などはクライアント内で閲覧でき、csvファイルの書き出しまでできます。まさに至れり尽くせりです。

Token Launcher — トークン発行機能

Wavesでは、EthereumのトークンやNEMのMOSAICなどと同様、誰もが独自のトークンを発行することができます。
この機能を用いて、Waves上でICOを行うことも可能です。

他のプラットフォームと比較しどういった利点があるのか、例を挙げてみましょう。

  • スマートコントラクトの知識が必要ありません。
  • プログラミング不要で誰でもトークンを作成できます。
  • オーバーヘッドを最小限に抑え、発行者側によるコード監査が不要です。またコードのメンテナンスも不要です。
  • トークンは数秒で作成でき、費用はたったの1WAVESです。
  • 追加発行も容易に可能です。トークンのバーンや大量配布などの機能も開発中です。もちろんこれらにはプログラミング知識は要りません。
  • トークンが発行されたその瞬間から、統合された取引所であるWaves-DEXで取引が可能になります。Wavesトークンである時点で「どこにも上場できない」というリスクが無くなります。

ざっくりまとめると、非プログラマー層が低コスト・ワンタッチでトークン発行の恩恵を受けられる点が大きなメリットでしょう。

まとめ

企業ポイントの置き換え候補として、Wavesは魅力的な提案をしています。
簡単に発行でき、維持・メンテナンスコストがかからず、国境を問わずに送受信したり、DEXを使って他の暗号通貨や法定通貨に換金さえできるのですから。

たとえばあるレストランチェーンがWaves Platform内でトークンを発行したとします。
トークンは企業のポイントとしてお店で食事をする毎に溜まっていきます。

溜まったトークンはクーポンの発行や食事の支払いに充てられるようになっています。
そしてこのトークン同士の売買や送受信、ドル・ユーロとの取引や換金も、全てWavesクライアントを用いて行うことが可能です。

上記はあくまで一例ですが、この例は、Waves Platform内でいわゆる「囲い込み」を行うことができるということを示しています。

様々な企業、団体、プロジェクトがWavesプラットフォームを利用してトークンを発行していった時、それらは全て相互に交換・換金が可能です。

Wavesは独自の経済圏を作り出せるポテンシャルがあるのです。

ここで、公式ブログの記事を引用します。

Q: One sentence or two what Waves is?
A: Cryptocurrency platform with emphasis on custom token creation, transfer and decentralized trading, with deep fiat integration and focus on community-backed projects.

Q:1文か2文で「Wavesとは」を表現すると?
A:法定通貨との統合とコミュニティ支援プロジェクトに注力し、カスタムトークンの作成、転送、分散型取引に重点を置いた暗号通貨プラットフォームです。

https://blog.wavesplatform.com/faq-7664c1d1b1bf

上記は、「DEX」「ゲートウェイ」「トークン発行機能」を端的にまとめた一文だと思います。

DEX、法定通貨ペッグトークン、トークン発行機能、ICOプラットフォームとしての位置も、個別に見れば他の通貨でも行うことは可能です。

しかしこれらをすべて、しかも、誰もが簡単に扱えるようなエコシステムの実現を目指している点が、Wavesと他のプロジェクトを差別化するポイントです。

上記で挙げた他にもWavesのリース(貸出)機能や、新たに実装されたコンセンサスアルゴリズムである「Waves-NG」、2018年中に予定されているスマートコントラクトなど、WAVESには実装済/予定の魅力的な機能が多数あります。

そして今回は主に機能面に注目した記事でしたが、ガスプロムバンク、デロイト、バーガーキング、モスクワ証券取引所の中央保管庫などなど、国家を跨いで様々な大企業や公的機関との提携を進めています。

技術・機能面だけでなく、パートナーシップ、マーケティング面でもかなり期待が持てると考えております。

全てを詳細に書くのは分量的にも体力的にも難しいので、この記事を読んで興味の湧いた方は是非私のブログを御覧になってくれたら嬉しいです笑

というわけで今回は、Wavesの魅力が少しでも伝わったのなら嬉しいです。
少しでもご参考になれば幸いです。
ではまた。

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