2018年1月12日、神田ZippalHall。世界初の仮想通貨アイドル『仮想通貨少女』による、歴史的なライブが行われました。
これもおそらく世界初となったであろうアイドル物販の仮想通貨決済。その瞬間を取材するため国内外から押し寄せたメディアは数十社に及び、注目度の高さが伺えます。
世界中で話題となった仮想通貨少女の初ライブ、完全レポートです。
会場に入る前から、すでに異様な雰囲気
階段には、メンバーのポスターが時価総額順に貼られていました。
もうこの時点で脳が「ヤバい」とアラートを鳴らしてたんですが、階段を登りきったところには物販の案内が。
握手&ツーショットチェキ券の料金は0.001BTC。当日のレートで約1700円でした。(もちろん支払い時には送金手数料がかかる)
平日の昼であることやキャパシティの都合もあり、一般ファンの入場は20人に制限されていたこのライブ。もしかしたら取引所の開設が間に合わず、誰もBTC決済できないのではないかという不安も抱きつつ、ライブハウスのドアを空けます。
ライブハウスにひしめき合う報道陣、そしてライブ開始
中に入ると、所狭しと並ぶカメラ、カメラ、カメラ。正直、これほどメディアが殺到するとは思っていませんでした。すみませんでした。在京キー局、大手新聞社、海外メディア、誰もが知っている社名ばかりです。結成(仮想通貨少女流に言えば上場)したてのアイドルグループとしては異例中の異例と言っていいでしょう。
ハードフォーク元となった星座百景ファンの方々の後ろに陣取ると、オープニングSEが鳴り響き、メンバーが登場。1曲目は聖闘士星矢の主題歌『ペガサス幻想』。
愛須もも(モナ:MONA)が「私たちの愛するこの曲を、リスペクトの気持ちを込めて歌います!」と高らかに宣言。ファンのボルテージもいきなり最高潮に。
曲が終わるとMCタイム。リーダーの成瀬らら(ビットコインキャッシュ:BCH)が「仮想通貨少女は、仮想通貨がただの投機としての道具ではなく、素晴らしい未来を作る技術だということを、エンターテイメントを通じて推進していこうと考えているアイドルユニットです」と自己紹介。
白浜妃奈乃(ビットコイン:BTC)が世界初の仮想通貨決済のエピソードを紹介する際、言葉に詰まり「送金詰まり~!」と一斉に突っ込まれたり、南鈴々華(ネオ:NEO)が語尾に「アルヨ」を付けるあまりにも安易な中国感を出してきたり、松沢果菜子(カルダノ:ADA)が怪しい通貨扱いを嘆いたり、上川湖遥(ネム:XEM)が平和の象徴である鳩のモノマネ?をしたり、香月ひなた(リップル:XRP)がリップルの送金速度は一瞬なのに私は9時間かけて青森から東京に通っているというエピソードを披露したり、このトーク部分だけでもお腹いっぱい。
そして2曲目は、業界を震撼させた楽曲『月と仮想通貨と私』。
アイドルのライブで定番となっている"MIX"と呼ばれるコールも仮想通貨少女バージョン。「ネムだ!ネオだ!モナだ!エイダ!リップル!ビット!イーサ!」
……叫んでるファンの方、普段と違うコールに若干慣れない様子。でも、メンバーもファンも、頑張って仮想通貨の勉強してきたってことが感じられて、ちょっと感動しました。
最後のサビ、「税金は考えてるか?納税の分は取っておけよ!忘れると税務署が来るぞ!」のリリックには年初から背筋が寒くなり、税金払うほど仮想通貨で稼げてないことに気づきさらに背筋が凍る思いでした。稼ぎたい。泣きたい。
早くも最後の曲。3曲目は『地方創生マツリオンド』。
このあとに待っている取材のことなど考えず、ステージ上ですべてを出し切ろうとする仮想通貨少女。その熱にファンのみなさんも巻き込まれ、ライブ本編は大団円を迎えました。
世界初であろう、アイドル物販の仮想通貨決済
メディア向けの撮影を挟み、ついに物販タイム。歴史的な瞬間です。1人目、2人目の方々は白浜妃奈乃(ビットコイン:BTC)推し。せっかくなので僕もチェキ撮ってもらいました。
人生において、アイドルの物販買うってだけでこんな沢山のカメラに囲まれることありますか?すげえドキドキしましたよ。チェキ券代は0.001BTCだけど操作間違えて0.01BTC送っちゃったらどうしようとかも思ったけどそもそもウォレットに0.01BTCも入ってないことに気づいて背筋が粉々に砕けました。
(仮想通貨少女に合わせてお面の加工を施しています)
僕の推しメンは香月ひなた(リップル:XRP)ちゃんに決めました。いまはリップル持ってませんが、今後ポートフォリオはXRP100%にしたいと思います。
ちなみに、送金手数料にも0.001BTCかかったので、この日のレートで考えるとチェキ券は約3400円でした。チェキ相場としては割高ですが、XRPがちょっと値上がりすれば払える額ですね。
終演後、飛び交うパワーワード
メンバーへの囲み取材、ファンの方へのインタビュー、プロデューサーとの面談を行うことができました。長くなりますのでいくつかのパワーワードを抜粋してご紹介します。
メンバーのパワーワード
- (給料の一部がBTC払いということで)「お給料日の前日は相場が気になります」
- (自分の属性以外の通貨をどう思うか?)「契約情報が残せるのでイーサリアムが便利だと思います。モノを借りパクされないように」
- (上の質問を受けて天羽あみ(イーサリアム:ETH)は)「私はクリエイターさんに投げ銭をしたいので、MONAを使って少しでもあったら投げたいなって思います」
- (今後の目標は?)「私たちみんなが大好きなディズニーランドに仮想通貨で入場することです」
ファンのパワーワード
- (今日、BTC決済できますか?)「取引所の口座持ってなくて、申請はしたんですがハガキ待ちです」
- 「ライブに行けなくなるので、仮想通貨を買うしかない」
- (推しメンの属性通貨を購入しますか?)「いや、その通貨はちょっと値が下がってるので、まずはBTCかなと……」
プロデューサーのパワーワード
- (仮想通貨少女をやろう!と思ったタイミングは?)「以前から構想はあったが、上場を決めたのは出川さんのCM。キャズムを超えたと思った」
- (たくさんのメディアが集まったことについて)「今後もメディアをガチホしたい」
- 「送金アドレスのQRコードを壁に貼っておいて、仮想通貨の投げ銭ライブだってできる」
きっとこれからのライブでも、さまざまなパワーワードが生まれるはずです。仮想通貨少女の今後に期待しましょう!