中国Alibaba(アリババ)の運営する大手ショッピングサイトの「TMALL(ティーモール)」が物流会社CaiNiaoと提携して、クロスボーダーサプライチェーンでブロックチェーン技術の採用を進めています。
「TMALL」がブロックチェーン採用
「TMALL」は、BtoCシェア51%を誇る中国最大のインターネットショッピングモールです。2013年の11月11日には、1日の流通総額350億元(約5,700億円)を記録しており、ユニクロなどをはじめ日本の大手有名店も続々と進出しており、現在約140社の日系企業が出店しています。
その「TMALL」が物流会社のCaiNiaoと提携し、ブロックチェーンを導入して輸出入に関する情報を管理する方針です。これによって、原産国や出荷港湾、到着ポートと税関の詳細を追跡することが可能となります。
約30,000品目の物流情報を追跡可能に
偽造品の問題が深刻な中国。同国最大のオンラインショッピング会社である「TMALL」としては、ブロックチェーン技術を導入によってこの問題に対処したい考えで、物流会社のCaiNiaoとのパートナーシップによって、偽造品を排除して消費者の信頼獲得を目指します。
導入が実現すると、中国消費者たちはオンラインショップのモバイルアプリを通して50カ国の約30,000品目のブロックチェーンに基づいた物流情報をチェックすることができるようになります。
なお、「TMALL」を運営するAlibaba(アリババ)は2017年に食品信頼フレームワーク(Food Trust Framework)と呼ばれるブロックチェーン技術を使用して食品詐欺を減らすシステムを開発しています。