<9月14日こよりが注目する仮想通貨ニュース>

リップル社投資部門「Xpring」が仮想通貨ATM企業へ出資

リップル社の投資部門Xpringは、世界最大の仮想通貨ATMネットワークを提供するCoinmeの資金調達ラウンドで、出資を行なったことを発表しました。出資額は150万ドル(約1億6千万円)で、Coinmeは今回調達した資金は、仮想通貨ATMの国際普及に必要な追加ライセンス取得費に充てるとしています。

Coinmeは、米国で最初の仮想通貨ATMの1つを立ち上げた企業です。今年1月には、硬貨を紙幣へ両替する自動販売機を、食料品店や小売店など世界で約2万台を展開する企業Coinstarと提携し、その販売機でビットコインを購入できるようにするサービスを開始しています。

Xpringは、Coinmeの仮想通貨の一般普及を促す動きが同社の掲げる使命と一致するとしており、出資を決定した理由にあると明かしました。なお、Xpring社が仮想通貨ATM関連企業へ出資事例は今回が初です。Coinmeの提供するATMでのXRP取り扱いにも期待ができる動きとなりそうです。

仮想通貨ATMの魅力の1つとして挙げられるのが、KYCなどの登録プロセスを必要とせずに即時に現金で仮想通貨を売買できるなどの利便性です

Coinmeの共同設立者兼CEOであるNeil Bergquist氏は、国際市場の中でも仮想通貨人気の高いヨーロッパや中南米を今後のターゲットにしていくと語っています。仮想通貨ATMの普及にも、エコシステム拡大のための1つの要素として今後も注目です。

参考CoinPost

南米ベネズエラ、国内初の仮想通貨ATMを設置|BTC・BCH・DASHに対応

9月10日に南米ベネズエラで初めての仮想通貨ATMが設置されていた事が分かりました。全世界の仮想通貨ATMに関するデータを提供するCoin ATM Radarが情報を公開しています。

ベネズエラでは仮想通貨のATMの設置は初めての事例で、設置場所はSan Antonio del Táchiraという都市。取扱い仮想通貨銘柄には、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ダッシュ(DASH)の3銘柄が挙げられます。

米国政府の厳しい経済制裁により高インフレや経済の混乱が続くベネズエラでは、ビットコインの取引高が急増するなど、世界的にも需要が著しく増加している地域として注目が集まっています。

同国最大のベネズエラ銀行では今月、顧客の口座画面で仮想通貨ウォレットの開設が可能なページが新たに追加されており、ベネズエラでの「クリプトインフラ」の整備が一層進むとの見方も強まってきています。

当該ウォレットは、現時点ではペトロのみの対応となっていますが、「仮想通貨」を選択するプルダウンメニューがあることから将来的には他の仮想通貨を取り扱うのではないかと予測されます。

世界で初めてカナダのバンクーバーに設置されてから、仮想通貨ATMの数は増加を続けており、Coin ATM Radarの情報によると、全世界の仮想通貨ATMの数は、現時点で5500超に達しています

参考CoinPost

キューバで仮想通貨ビットコインに脚光 金融システムにアクセスする唯一の手段に

共産主義国家キューバで、仮想通貨ビットコインが流行し始めているとのこと。キューバでは米国による経済制裁のためクレジットカードなどが存在しませんが、仮想通貨によってオンラインショッピングや投資、国際送金を行うことが可能になっています。

キューバは長年、米国による経済制裁によって国際決済システムから切り離されてしまっている状態にあります。つまり、クレジットカードやデビットカードを市民が取得することがほぼ無理な状況ということです。そのためオンラインでの何か買うこともできません。

仮想通貨が「新たな扉開く」

そこで脚光を浴びているのが、ビットコインです。キューバでスマホが普及したことで、ビットコインを使ったオンラインショッピングが普及しているとのこと。

USニューズは、現地の市民がキューバで入手できない携帯のスペア部品をオンラインで購入できるようになった事例を紹介しています。部品を購入した市民は仮想通貨が「新たな扉を開く」と語っています。

テレグラムでキューバ人の仮想通貨コミュニティ「キューバ・クリプト」を作ったアレックス・ソブリーノ氏は、およそ1000人のキューバ人が日常的に仮想通貨を使っていると推測しています。

「仮想通貨を使って携帯電話の料金を払い、オンラインで買い物をしている。中にはホテルの部屋を予約する人もいる」

キューバの仮想通貨取引所

キューバには仮想通貨取引所「Fusyona」という取引所が存在します。

仮想通貨を使った送金や9種類の仮想通貨への投資などが可能となっており、ユーザー数は約1300人ほどだという。

Fusyona創業者のエイドリアン・レオン氏は、仮想通貨がキューバ人にとっての唯一の選択肢だと強調。

「外国人にとって、仮想通貨は単なる別の選択肢でしかない。しかし、グローバルな金融コミュニティから排除されているキューバ人にとって、それは必要であり、解決策なのだ」

ただキューバにおいては、仮想通貨の法的位置づけはグレーとのこと。

キューバ政府自身も仮想通貨の活用を検討しており、今年7月キューバ政府関係者は米経済制裁を回避するため、仮想通貨を研究することを明らかにしています。

参考コインテレグラフ

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