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米SECがブロックチェーンデータの定期購入を検討
米SEC(証券取引委員会)は、ブロックチェーンデータの定期購入を検討していることが明らかになりました。先月に公開されたSECのRFQ(見積依頼書)から判明。
規制当局がブロックチェーンデータを用いたリスク管理にも動きだしたことになります。
購入の目的については「リスク監視やコンプライアンスの改善、デジタル資産に対する委員会の積極的なポリシーの周知をサポートするため」としています。
なお購入検討の対象となるのは、ノードから直接取得した、最初から現在に至るまで全てのブロックチェーンの(フルノード)データを有するものに限るとのこと。
さらに購入するデータの条件として次の2点を挙げています。
- 最低限ビットコインとイーサリアムブロックチェーンを含むもの
- 6つの通貨(BCH、XLM、ZEC、EOS、NEO、XRP)のブロックチェーンのいずれを出来る限り多く含むもの
SECなど規制当局の業界に対するアプローチの遅さを懸念する声も組織内からあがっていましたが、今回公開されたRFQからは当局のブロックチェーンへの理解に努めようとする姿勢が見えるほか、実際にブロックチェーンデータを用いたリスク管理が規制当局側からスタートする動きは、業界へのプロセスで大きな進展があるかもしれません。
参考CoinPost
ビットコインキャッシュの上場投資商品がスイス証券所(SIX)に上場へ
#BitcoinCash now can be traded directly through the Swiss Stock Exchange! https://t.co/JDCp3DeDK7
— Roger Ver (@rogerkver) 2019年7月5日
ビットコインキャッシュ(BCH)が、スイス チューリッヒに拠点を構える「スイス証券取引所(SIX)」に上場投資商品(ETP)として上場された。ティッカーシンボルは「ABCH」で取引されます。
なお、BCHのETP上場に際し、Bitcoin.comのCEOを務めるロジャー・バー氏が、25000 BCH(約10億円)の出資。今回の上場について、ツイッターを通じて報告を行いました。
上場されるETPは、ロンドンに拠点をおくフィンテック企業「Amun」が提供を行ないます。同社の共同設立者兼CEOは「この商品が上場したことで、投資家は容易にBCHをポートフォリオに組み込むことが可能となる」と話す。
またロジャー氏は、この上場に際して以下のように語りました。
ビットコインキャッシュは、仮想通貨のエコシステムやそれ以外においても、革新的なものになりつつあり、Amun社が(BCHの)世界的な普及を促進するだろう。
今回BCHのETPが上場されたスイス証券取引所は、世界で初めて仮想通貨をETP商品として上場した証券取引所(BTCに関連するETP)でもあります。
参考CoinPost
仮想通貨ウォレット「エレクトラム」、次期アップデートでライトニングネットワークに対応
仮想通貨ビットコイン(BTC)用ウォレット「エレクトラム」が、BTCの決済処理能力の向上・手数料削減を目指す技術「ライトニングネットワーク(LN)」のサポートを間もなく開始することを、ロシアの仮想通貨メディア「フォークログ」が、チャットアプリ「テレグラム」上で7月5に報じました。
フォークログがテレグラム上で公開した情報によると、ウクライナで開催中の仮想通貨関連イベント「BIP001」において、エレクトラム開発者トーマス・ボーグトリン(Thomas Voegtlin)氏が明らかにしたとのこと。
エレクトラムは、2011年に登場した仮想通貨ウォレットで、最も古くからあるウォレットの1つと見なされています。現在も開発が続いており、最新版が今週初めに公開されたばかりです。ボーグトリン氏による発表では、近々大きなアップグレードを予定していることや、その目玉の1つとしてLN対応が挙げられました。
LNは、BTCのスケーラビリティー問題や手数料高騰問題を解決し、マイクロペイメント(小額決済)を可能にする技術のことです。BTCのブロックチェーンネットワーク外に構築する決済ネットワークのため、オフチェーンやセカンドレイヤー技術とも呼ばれています。
参考CoinPost