アルゼンチンのブエノスアイレスで開催されたBitcoinDayには500人の参加者がビットコインテクノロジーに関する情報を求めて集まりました。
アルゼンチンの銀行には仮想通貨専任の幹部がいる
開催地であるブエノスアイレスはラテンアメリカにおける石油事業の発展が遅れていることなどを理由にネガティブな印象が目立ったこともありましたが、今回のイベント開催によって再び地域採択の先駆者であることを印象付けました。
このイベントに登壇したBuda社のGuillermo Torrealba氏は、アルゼンチンの銀行には既に仮想通貨技術を専任とする幹部が存在している、という点を強調し、自身の出身地であるチリとは対照的に仮想通貨技術導入において発展が目覚ましいと評価しています。
一方のチリでは全ての銀行が仮想通貨関連企業のアカウントを閉鎖する措置をとっており、これに対しては「業界を殺した」と表現すると同時に、今後政府や司法の介入によってこのように排他的な行為が撤回されることに期待している旨を明かしました。
世界的には新しい技術を受け入れる方向性
アルゼンチンのブエノスアイレスといえば先月G20(財務大臣・中央銀行総裁会議)の会場となったことが記憶に新しいですが、この会議においても初めて仮想通貨の取り扱いについて議論されることとなりました。
ここで共有されたのは「仮想通貨は多くの問題があるものの、その背景にあるブロックチェーン技術は金融業界にイノベーションをもたらす新技術の一つである」という認識であり、このことからも世界全体としては術導入の推進に肯定的であるようです。