ビットコイン(BTC)は基本的に金(ゴールド)と似ている
米実業家マーク・キューバン氏は、、仮想通貨ビットコイン(BTC)は基本的に金(ゴールド)と似ていると考えていると、貴金属関連メディア「キトコ(Kitco)・ニュース」が8月9日に報じました。
キューバン氏は、米NBAチーム「ダラス・マーベリック」のオーナーでもある米国の億万長者。ビットコインやICOに積極的に投資するなど、仮想通貨界隈でも有名な人物です。
キトコによるインタビューの中で、キューバン氏は金とBTCとを「同じもの」と見なしていると明かしました。さらにBTCの総発行上限数が決まっている点が、投資価値へのボーナスであることに同氏は気が付いたという。
「どちらも、将来の価格上昇を期待して買い集める収集品だ。価格は需要と供給に基づいている。BTCについての良いニュースは、これから発行されるコインが有限であること。金にとっての悪いニュースは、今後も採掘され続けることだ」
BTCは、総発行上限数が2100万BTCと決まっており、その約85%にあたる1785万BTCがすでに発行・流通しています。
2140年までの約120年間で、残り315万BTCが発行されることになる予定です。
参考コインテレグラフ
中国の中央銀行、デジタル通貨の導入が準備完了か
中国の中央銀行(中国人民銀行)の高官は金融会議にて、中銀が「近い将来」、デジタル通貨(CBDC)を導入する可能性があると発表しました。
中国人民銀行の支払い決済部の副長官を務めるChangchun Mu氏は、デジタル通貨のプロトタイプがすでに存在しており、同銀行のデジタルマネー研究部会がブロックチェーンの設計をプロトタイプのデジタル通貨に「完全に」応用したと述べています。
しかし、純ブロックチェーンのデジタル通貨システムはリテールの利用領域では最大化の処理能力が発揮できないため、正式タイプではブロックチェーン以外の技術を利用する可能性があるとのこと。
また、Mu氏によると、中国のデジタル通貨は2014年より研究・開発がすでに始めっていたと語り、「人民銀行のデジタル通貨は現在、発行・導入準備完了と言える。」と明らかにしました。
さらに、Mu氏はデジタル通貨の流通にあたり、「二段階」の運用仕組みを利用すると説明し、「人民銀行が上の段階にあり、商業銀行は次のレベルに据えられるという。この二段階システムは国情に適しており、商業銀行を動員させる既存のリソースを活用し、デジタル通貨の受け入れを高めることが可能だ。」と話しています。
参考CoinPost
ビットコイン 「前例ない急騰」との声も
英国の有力紙インディペンデントは、ハードブレグジット(英国による合意なしのEU離脱)でビットコインが過去最高値をつけるかもしれないという記事を掲載しました。
先月に新たに首相に就任したボリス・ジョンソン氏は、EUとの合意があってもなくても10月31日の期限までに必ず離脱すると約束。これにより、EUと全くディールのない「ハードブレグジット(英国による合意なしのEU離脱)」が現実味を帯びることとなりました。
インディペンデント紙は、ハードブレグジットの観測からポンドがすでに急落していると指摘。ブロックチェーンインフラの構築を目指すコマースブロックのニコラス・グレゴリーCEOの以下のコメントを掲載しました。
「合意なしのEU離脱は2つの主要法定通貨のボラティリティ(変動幅)を高めるだけでなく、世界の主要法定通貨の脆弱性を露わにすることでアイデンティティー危機を誘発することになる」
グレゴリー氏は、ビットコインは今年複数の「小さな上昇」を経験したものの、合意なしのブレグジットは前例のない急騰につながる可能性があるとみている。同氏は次のように続けています。
「2020年、ポピュリストの勢いと政治の不安定性がビットコインやその他の仮想通貨の安全資産としての地位を確固たるものにするとみている」
すでにビットコインは米中貿易戦争の文脈で安全資産として語られています。10月31日が近づくにつれて、ハードブレグジットの文脈でもビットコインが安全資産として語られることになる可能性がありそうです。
参考コインテレグラフ