アメリカの仮想通貨取引所BittrexはSignature Bankと契約して法人投資家を対象に法定建て取引を追加します。法定通貨建ての取引量拡大はパッシブ投資家を仮想通貨市場に呼びこむためのポイントのひとつとなっています。
銀行からの徹底的な調査を経て契約を結ぶ
アメリカ シアトルの仮想通貨取引所Bittrexは、ニューヨークの銀行Signature Bankと契約を結び、法人投資家が法定通貨建てで仮想通貨を売買できるようにしました。
今回の契約にあたってBittrexは銀行側から「マネーロンダリング対策は徹底されているか」など運営体制に関し、ありとあらゆる項目で調査を受けたとのことで、調査の結果銀行の信頼を経て、契約締結に至りました。
大口を呼び込むことの重要性
Bittrexは2017年夏頃までは世界でもっとも有名な取引所の一つでしたが、秋頃からのBinanceをはじめとする中国の仮想通貨取引所の台頭により、取引量は大きく減ってしまっています。
今回の法人向け法定建て取引の追加は大きな資金を持つ投資家の流入を狙っての試みであると推測されています。
大口投資家が買いやすい仮想通貨は以下の条件を持ったものであるといわれています。
・購入量に応じた配当がある
・取引量が多くいつでも基軸通貨であるビットコインと替えられる
・法定通貨建て取引が盛んでいつでも法定通貨と替えられる
中国で最近勢いのあるHuobiは配当がある独自通貨Huobiトークンを発行し、法定通貨建て取引を充実させ、さらに大口投資家向けのインデックスサービスも開始予定と、上記の条件を満たした上に新しいサービスも打ち出しています。
大口投資家の資金を流入させることは今後、取引所が生き残るための大きなテーマといえるでしょう。