はじめまして。コインマガジン編集長のフクロウです。
日本有数の知名度を誇る仮想通貨ブロガー、ポイン氏のご厚意により、ポイン氏初の著書『億り人 ハイパーニートポインの仮想通貨1年生の教科書』内に掲載されている「特別対談Part 1」をコインマガジン限定で全文掲載させていただきます!
発売3日目にして重版が決定したとのことで、書店によっては売り切れが発生してしまっていることもあるようです。
仮想通貨に興味がある方ならすでにお手に取っている方も多いかとは思いますが、まだこの本を知らなかった方や、気になってはいるけどまだ購入を検討しているという方は是非この機会に試し読みをしてみてください!
ママコイナーにして凄腕トレーダー!ゆいちゅう氏に聞く「資産10倍トレード」の極意
ゆいちゅう
Twitter
ママコイナー
2017年、育児中に仮想通貨と出会い、リップルを購入する。その後、長期保有だけでなく短期的なトレードにも開眼し、積極的に取引を重ね、当初の資金を10倍以上に増やす。現在は仕事にも復帰しママ、仮想通貨トレーダー、OLを同時並行する。
リップルを高値づかみした「35円の女」
ポイン
ゆいちゅうさん、こんにちわ。オフ会、ミートアップで何度もお会いしていますが、簡単に自己紹介をお願いします。
ゆいちゅう
ツイッターでは「ゆいちゅう」という名前で活動しています。1才半の子どもがいて、仮想通貨のトレードもしている「ママコイナー」で、こないだからは仕事にも復帰しました。
ポイン
仮想通貨を始めた頃って妊娠中だったんですか?
ゆいちゅう
最初にリップルを買ったのが2017年5月頃だったので、出産して半年後くらいですね。
ポイン
リップルが吹き上がったときですね。
ゆいちゅう
そうなんですよ。35円で買って、50円まで上がって10円台に落ちて……(笑)。当時は始めたばかりだったので売買のこともわかっておらず、どうなるんだろう?と思っている間に50円から40円、30円、20円と落ちていって。
ポイン
その間、何もしなかったんですか?
ゆいちゅう
35円のときには4万円分くらいしか買っていなかったので、まだ資金に余裕がありました。下がる途中であと2万円分追加、もう1万円分追加って買っていったので平均コストは22円くらいです。このときに投じた資金は15万円くらいだと思います。資金はすべてへそくりですね(笑)。
ポイン
僕、最初にお会いしたのはその頃だったと思うんですけど、ゆいちゅうさんが「35円づかみの女です!」って自己紹介していたのをめっちゃ覚えています(笑)。
ゆいちゅう
ツイッターを始めたのもリップルの急落がきっかけなんです。なんでだろうと思って、「暴落 原因」って検索して。そうしたら、仮想通貨のアカウントがバーっと出てきて、みんながいろんな話をしてたから、その輪に入りたいなと思って。仮想通貨用のアカウントをつくったんです。リアルだと仮想通貨の話をできる人がいないし、誰かと共有したかったんですよね。
ポイン
その気持ち、わかります。僕も最初にツイッターで誰かと絡んだのって、4月にリップルが8円まで急騰したときでした。この喜びを誰かと分かちあいたい!って高揚しちゃって(笑)。ところで、ゆいちゅうさんって基本、リップラーですよね。それなのに積極的にトレードもするのって珍しい。
ゆいちゅう
ガチホしてる分もあるんですけど、もうちょっと積極的に取引したいなって。
ポイン
リップルだけだと、それほど材料が出るわけじゃないですもんね。
ゆいちゅう
材料が出たからって上がるとは限らないですし。
短期トレードで10万円を100万円に増やす
ポイン
積極的にトレードするようになったのはいつ頃?
ゆいちゅう
2017年10月ころにツイッターでトレード企画が盛り上がったんですよね。10万円で始めて、どれだけ増やせるかを競う、みたいな。私も参加してみようと思って、それから積極的にトレードするようになりました。
ポイン
成績はどうだったんでしたっけ?
ゆいちゅう
1月に100万円まで増えました。
ポイン
すごいじゃないですか! 最初の10万円以降、資金は足していない?
ゆいちゅう
足していないです。
ポイン
今はぶっちゃけいくらになったんですか?
ゆいちゅう
200万円くらいですね。ピークでは1000万円くらいまでいったんですが……。
ポイン
トレードはどうやっているんですか?
ゆいちゅう
掲示板とか、ファンダメンタルズのカレンダーを参考にしています。
ポイン
ゆいちゅうさんは「ビットコイントーク」を見ているんですよね。ビットコイントークは世界最大の仮想通貨掲示板。どんな見方を?
ゆいちゅう
「次の100倍コインはこれだ」みたいなスレッドがあるので、そこで知らない銘柄があったら公式ホームページを見たり。
ポイン
これは上がりそうだなというのはどう判断を?
ゆいちゅう
実需が生まれるかどうかは私もわからないので、とりあえず楽しそうかどうかっていう(笑)。
ポイン
エクスペリエンス・ポイント(XP)も高騰する前に買っていましたよね。
ゆいちゅう
あれは発行量が無限だったのが気になったんです。普通、発行量が少ないほうは希少価値が生まれて価格が上がりやすいですよね。それなのに無限? どうやって価格を上げていくんだろう?って試しに1万円くらいポンと入れてみた感じでした。そうしたら、コミュニティが強力で爆発的に上がっちゃいましたけど。
バーンやマスターノードはアツい!
ポイン
ファンダメンタルズのカレンダーで参考にするのは?
ゆいちゅう
今度、モネロ(XMR)でハードフォークがあるんです。地合いがいいときは1か月前くらいから買われ始めるし、地合いが悪いと2週間前、1週間前くらいから買われます。エアドロップ(仮想通貨の無料配布)もそうですね。
ポイン
エアドロップがある仮想通貨を事前に買って、配布が終わったら売っちゃう感じですか?
ゆいちゅう
それだと売るときには下がってしまうことがあるので、もらわないで盛り上がっているときに高値で売って逃げちゃうほうが多いですね。エアドロップやフォークコインは、もらう前に価格が上がっていくじゃないですか。そこで売っちゃいます。
ポイン
発想がトレーダーですよね。そういえば、リップルのカウントダウンイベントも、事前の期待で買われて、発表後は下がりました。
ゆいちゅう
「あと3日!」、「あと2日!」みたいに次第に盛り上がっていったんだけど。いざ発表があったら、期待されたいほどの内容ではなくて、むしろ下がっちゃった。
ポイン
掲示板やファンダメンタルズのイベント、調べるの大変じゃないですか?
ゆいちゅう
子どもが寝た後、夜中に調べていますよ。ただ子どもが起き出しちゃうこともあって、情報収集能力に優れた人たちのグループに入れてもらっています。ロードマップの更新とか、ハードフォークとか、エアドロップとか、マスターノードとかいろんなイベントが毎日のように起きているので……全部、自分で調べるのは大変です。
ポイン
注目するイベントは?
ゆいちゅう
アツいのは「バーン」。すでに市場に出回った仮想通貨の一部が焼却されるので、それだけ希少価値が高まり、価格が上がりやすくなります。もうひとつは「マスターノード」。一定量以上を持っているとマスターノードを建てることができ、仮想通貨をもらえる仕組みです。建てるには大量のコインを買わないといけないので、マスターノードの仕組みが採用されると上がりやすくなります。
ポイン
コインは、成り行きで買っていくんですか?
ゆいちゅう
基本、指値を散らす感じです。私、テクニカル分析は得意じゃないんですが、「この辺は壁になってるな」っていうところにラインを引いて、その前後に指値を置いておく感じですね。
指値で安く買って10%の値上がりで利益確定
ポイン
指値は何個くらい?
ゆいちゅう
3個から5個くらいですね。指値が約定すると通知されるので、約定したら損切り用の逆指値注文を入れて、あとは上がるのを待つ!
ポイン
利益確定用の指値注文は入れないんですか?
ゆいちゅう
今、メインで使っている取引所が、指値と逆指値はどちらか片方しか入れられないんです。だから逆指値だけ入れて、利益確定は手動で行なっています。目安にしているのはアバウトですが、10%くらい上がったらそろそろかなって。そこで全部決済することもありますし、もっと上がりそうなら半分だけ利益確定して、残りはもう少し上で決済したり。
ポイン
トレードでは感情を排除して、機械的に取引を重ねていくことが大切ですよね。
ゆいちゅう
感情出ちゃいますけどね。利益確定したあとに、もっと上がって「あ~行っちゃった……」とか(笑)
ポイン
ショート(売り、相場が下落したときに儲かる取引)もするんですか?
ゆいちゅう
たまにします。ビットコインが下げるときって、アルトコインはそれ以上に暴落するじゃないですか。それを狙ったり、逆に大きく下げて下ヒゲをつけたときに拾って戻したところで決済したり。普段はスウィングトレード(数日から数週間単位での取引)が多いんですが、たまにデイトレードやスキャルピング(数分単位で決済する超短期取引)もします。そんなときは「板」を凝視ですね。
ポイン
買い注文と売り注文の量が発注価格ごとに並んでいるのが板ですね。でも、板って初心者には難しい。どんな見方をしてるんですか。
ゆいちゅう
出来高が増えて上がっているとき、買い板がどんどん増えていくんです。でも、それが止まったら、天井のシグナルかな?って考えたりしますし、指値注文を入れるときは大きな買い板の手前に置いたり。トレードしている人たちの心理状況をいちばん表しているのは板だと思うので基本、板ばっかり見ています。
ポイン
短期トレードってリスクが高いと考えている人もいますよね。
ゆいちゅう
自分のルールを徹底してたら、そこまでひどく焼ける(損をする)ことはないと 思います。この一年、仮想通貨に触れて大事だなと思ったのは”利益は必ず持ち帰る”こと。 ガチホしている通貨も高騰したら一度売ることが自分の資産を守ることに繋がるのではないでしょうか。仮想通貨トレードは楽しいですよ!
ポイン氏著書『億り人 ハイパーニートポインの仮想通貨1年生の教科書(扶桑社)』「特別対談Part 1」より全文掲載
コインマガジン編集長フクロウによる編集後記
ここからは編集長の蛇足です。
2017年6月、当時、仮想通貨を題材にしたブログは今ほど多くなかったのですが、その中でも異彩を放っていたのがポインさんでした。
奇妙なキャラクターをアイコンに据え置き、ただでさえ怪しい仮想通貨ジャンルの中で「中毒って(ハマって)」などという物騒なブログタイトル。
Twitterでのクソリプ活動や投資というナイーブなジャンルにおけるオフ会の主催。そして愚直なまでに毎日欠くことなく更新され続けるブログ記事。
ポインさんがブロガーとして仮想通貨界隈をリードしていく存在だと感じたぼくが、積極的にコミュニケーションを取り始めたのはこの頃でした。
ポインさんは仮想通貨ブロガーの代表格として、ぼくは仮想通貨アプリ(メディア)の運営者として、互いにアドバイスをし合ったり、参加したオフ会で仮想通貨の未来を語り合ったりと切磋琢磨しながら(とは言いつつも実際はほとんどの場合、ぼくがポインさんに助けられてる)1年が経ちました。
書籍の執筆に関しては半年前から着手し始め、悪戦苦闘している姿もずっと見てきました。
なぜかぼくも出版社に呼び出されて一緒に作業をさせられたり(笑)、朝の4時にいきなり電話で相談されたり(笑)と、今となってはいい思い出ですが、本当に過酷な作業だったのだと思います。
「本の出版が今後の鍵になる」という先見は、今、実を結びましたね。
年明けあたりから我々を取り巻く環境は大きく変化し、仮想通貨界隈全体が鬱屈としたムードに包まれる中、この本の出版は非常に大きな意味を持つと確信しております。
またポインさん自身に取っても大いなる飛躍をもたらすことになるでしょう。
当記事における全文掲載の件でもマーケティングの一環としてご提案いただきありがとうございます。
今回もポインさんに助けられてしまったので、ぼくにできる全力で今回の記事を仕上げさせていただきました。せめてもの恩返しになれば幸いです。
ポインさん、この度は改めてご出版おめでとうございます。また重版出来ということで、重ねてお祝い申し上げます。
そして、当媒体への全文掲載企画に関しましても、ご提案いただきましたこと、誠に感謝しております。
当著出版元である扶桑社様におかれましても全面的に協力していただき本当にありがとうございました。
「ハイパーニート。」天才的なマーケティングセンスと、中立性を保ちながら誰とでも距離を近づけることのできるコミュニケーション能力。そしてイベントで披露した卓越したトーク力。
底知れぬ才能を持つポインさんの、今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
また、今回の対談に出演しているお二人には、以前コインマガジンにてコラムを執筆いただいております。こちらも合わせてお読みいただければバックボーンの理解がより深まるかと存じます。
上場企業に入社するも、長時間労働による過労で倒れる。失職時の借金は600万円――著者・ポインを襲った絶体絶命のピンチを救ったのは、仮想通貨だった。
試しに買ってみたリップルが数か月で2500万円に。イーサリアム、モナコイン、ネムと買い増していったコインたちは、ピーク時には1億円の含み益を記録。見事、「億り人」の仲間入りを果たした。そして著者は言う。「仮想通貨は貧者に残された最後の武器」と。
初めての投資が仮想通貨だったというポイン氏は、どんな基準で銘柄を選び、買い、売るのか。どんな情報源を頼りに投資しているのか。そして、お金だけではない仮想通貨投資ならではの〝醍醐味〟とはーー。
日本一有名な仮想通貨ブロガーによる仮想通貨投資の入門書、ここに完成。
ポイン氏のブログ:ポインの仮想通貨ハマって(中毒って)ます!!