オーストラリアで発生した仮想通貨がらみの詐欺による被害額は約210万ドルにもなることがわかりました。被害の多くは実態のないICOやねずみ講に参加してしまったことで発生している模様です。
オーストラリアだけで200万ドル以上
オーストラリア公正取引委員会が21日公表した年次報告によると昨年オーストラリア国内だけで仮想通貨がらみの詐欺による被害額は約210万ドルにもなるとのことです。
月ごとに被害額の推移を見ると、後半になるにつれ、被害の件数も一回当たりの被害額も増加していることがわかります。
これは仮想通貨市場自体が成長を続け、年末にバブル相場を迎えたために、リテラシーの低い新規参入者とそれをターゲットにした詐欺師が増えたこと、だまし取られる仮想通貨自体が値上がりしたことが理由と考えられます。
実態のないICOとねずみ講
公正取引委員会は被害の多くは実態のないICOや仮想通貨プロジェクトを装ったねずみ講に参加してしまったことで起きているとして注意喚起しています。
原因については実際に仮想通貨が高騰したことで、仮想通貨は儲かるというイメージがまわり、人々が怪しい話に乗りやすくなってしまったのだろうとの見解を示しました。
あくまでこの約210万ドルというのは現在わかっている範囲での額であるため、実際の被害額はもっと多いものと考えられます。