アフリカのWEBサイトMyBroadbandが南アフリカの人々を対象に行った調査によるとまだ仮想通貨を買ったことがない方の47%が仮想通貨もしくはマイニングへの投資を行う予定であると回答しました。この結果には南アフリカでは仮想通貨の競合になりえる存在がほかの国より少ないことが理由として考えられます。
約半数の人々が仮想通貨投資に意欲的
MyBroadbandが仮想通貨をまだ買ったことのない南アフリカの人々に『あなたは将来的に仮想通貨を購入しますか?』とアンケートを取ったところ、25%が仮想通貨に投資予定、15%が仮想通貨とマイニングに投資予定、7%がマイニングに投資予定と回答し、合計で47%もの人々が仮想通貨投資に対し、意欲的な姿勢を見せています。別のメディアが日本を対象にして行った同様のアンケートでは日本はわずか3%でした。
アフリカでは現在、仮想通貨の取引が急増しており、仮想通貨支払いが可能な店舗や企業が増えてきているとのことです。
仮想通貨の競合にあたる存在が少ない。
アフリカでなぜこれだけの熱意とスピードで仮想通貨の普及が進むのか。アフリカの仮想通貨市場はそこまで大きくもないですし、ジンバブエなど政府が仮想通貨を規制している国も少なくありません。
それはすでにインフラが整い、政治も比較的安定しているほかの国々よりも仮想通貨導入による恩恵が大きいこと、つまり仮想通貨を使うことでどれだけ日常がより良く変わるのかということが理由として考えられます。
例えば日本では送金手段も決済手段もとても便利なものが既にたくさん用意されています。ネットバンクを使えば24時間送金手続きが取れますし、suicaなどの電子マネーがあれば日常生活の決済の大半は対応できます。さらに法定通貨である円もまだまだ国際的に信用された強い通貨です。
そんな日本で仮想通貨が日常で使用する通貨として普及するには既存のサービスよりも仮想通貨が上回っていないと難しいと言えます。
対してアフリカではそうしたサービスが日本と比べ少なく、インフレが進み法定通貨の価値が不安定になっている国も多いです。
このことが仮想通貨を利用する大きなアドバンテージと認識され、人々に支持される理由になっていると考えられます。