<8月15日こよりが注目する仮想通貨ニュース>

NBAマブスがビットコイン決済に対応

テキサス州ダラスに本拠を置くNBAチーム「ダラスマーベリックス(通称マブス)」が、オンラインでのビットコイン決済対応開始を発表しました。「サクラメント・キングス(2014年)」に次いで、仮想通貨決済に対応したチームとしてはNBAで2番目となります。

プレスリリースによると、今回の対応開始をもってビットコインでのチケットやグッズの購入がオンラインで可能になるとのこと。仮想通貨決済企業Bitpayとの提携によって実現。

マブスのBTC決済対応について、同チームのオーナーである米著名投資家マーク・キューバン氏はプレスリリース内で次のように述べています。

ビットコインで決済をしたいと思うファンへの要望に応えたい。Bitpayとの提携によって、私たちのグローバルなファンが、マブスでシームレスな決済を行うことが可能になった。

キューバン氏は2017年に、仮想通貨分野に特化した米VCの「1confirmation」に出資をするなど、仮想通貨分野への高い関心がうかがえる人物です。

参考CoinPost

アルゼンチンで「BTCプレミアム」発生

米8月14日、ニューヨーク株式相場が大幅に反落する中、金先物は反発しました。米中貿易摩擦をはじめとする世界情勢の悪化が懸念される中、金現物相場も急伸を続けており、安全資産としての金の価値が再確認される形となりましたが、ビットコインをはじめとする仮想通貨相場は、急激な下落に見舞われ、資産の逃避先=デジタルゴールド=資産の逃避先としてビットコインの地位が確立する日が、先延ばしになった印象は否めません。

一方、香港やアルゼンチンといった、政情不安がより顕著な地域では、事情は異なるようです。

アルゼンチンでは、11日に実施された大統領予備選挙において、野党左派のアルベルト・フェルナンデス元首相が、現職のマウリシオ・マクリ大統領に大差をつけ首位となったことで、金融政策の先行きに不安が広がり、同国資産が急落する中、通貨アルゼンチンペソは、中央銀行の為替介入にも関わらず、一時36%急落、過去最安値を更新しました。

米ロサンゼルスを拠点とする仮想通貨ヘッジファンドArca 最高経営責任者のRayne Steinberg氏は、極端な通貨安と政情が不透明な状況において、ビットコインが、最後の砦となりつつあるとして、次のように述べています。

先週だけ見ても、ビットコインはアルゼンチンペソ建てで約50%上昇しており、現地取引所では、かなりのプレミアムで取引されている。同様のショックを経験したベネズエラや香港、トルコに、アルゼンチンも加わった。

LocalBitcoinsのデータを元に10%のプレミアムがついているとの報道もありますが、一方では、アルゼンチンにおけるビットコインの普及は、それほど進んでいないとする意見も見られています。

アルゼンチン出身の経済アナリストAlex Kruger氏 は、技術分野関係者を除くと、アルゼンチンにおけるビットコインの知名度は非常に低いため、その市場は小さく、流動性に欠けるものだと述べた。ごく一部の投資家の買いが価格を釣り上げた可能性が高いと見ているようです。

こより
資産の逃避先=デジタルゴールド=資産の逃避先としてビットコインの地位が確立するには「ETF承認」が不可欠だと思います。あとは、ハイパーインフレが起きて自国通貨に価値がなくなる可能性が出てくるとBTCが避難先として選ばれるのは間違いないかな。BTCは金と違い、決済手段として利用できるのが強み!

参考CoinPost

20万BTCの出口詐欺がビットコイン相場急落の要因か

仮想通貨ファンドPrimitive Venturesの共同設立者/仮想通貨有識者のDovey Wan氏が、被害額30億ドル相当(約3300億円)とも報じられている「PlusToken」による巨大出口詐欺に対しての見解を示しました。搾取されたビットコインの大量売りが、本日のビットコイン価格急落(前日比約6%安)の一因となっているといった見方も一部ではされています。

PlusTokenとは、2018年半ばに開始した「高い投資収益」を謳った中国のウォレットサービスです。会員は4段階のランクで構成され、ランクに応じて紹介報酬として配当が入る、いわゆるネズミ講の仕組みとなっています。

現在は出口詐欺であったことが判明しているが、多くの会員を有し、PlusTokenはその会員数は2019年に1000万人に到達するとも...。

PlusTokenが集めた巨額の資金の行方は

Wan氏の調査によると、以下がPlusTokenのウォレットアドレス(BTC、ETH、EOS)に該当。

PlusTokenと紐づけられたBTCアドレス とそれぞれの保有量は以下の通りとなっています。

  • 14BWH6GmVoL5nTwbVxQJKJDtzv4y5EbTVm (95,228 BTC)
  • 31odn4bxF2TgM4pD7m4hdSr1vGMsjh9ugV (68,562 BTC)
  • 33FKcwFhFBKWHh46Ksmxs3QBu8HV7h8QdF (37,922 BTC)

これらBTCの合計は201,712 BTCにのぼり、ビットコイン全体の供給量(2100万BTC)に対して約1%に相当します

分析によると、PlusTokenのウォレットからの資金移動は7月初旬から始まり、その内最大でおよそ1,000 BTCが取引所BittrexとHuobiに送られていた。つまり、盗難資金の売却が始まった時期は7月初旬からである可能性が高いです。

Wan氏によれば、PlusTokenの中心メンバーはすでに中国警察によって2ヶ月前に逮捕されており、数十年の懲役刑で刑務所に収容されるとのこと。ただし、逮捕以降も資金が移動していることから、未だ拘束されていない秘密鍵を保有しているメンバーがいるとみられています。

なお現在もそれらの資金は50~100BTCと小分けにされながら取引所に送られているようです。Wan氏は、数日前にバイナンスで100BTCの断続的な売りがあったという中国人トレーダーの報告を指摘し、それもPlusTokenの一連の動きに関連している可能性があると見ています。

PlusTokenはアービトラージを謳って騙された人が多いようですね...。

参考CoinPost

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