バイナンスで初のハッキング
【速報】バイナンスで7000BTCのハッキング被害。
盗まれた資産はすべて補填するとのこと。 https://t.co/9z5LtkOKRC— こより🌙No crypto, no life (@vc_koyori) 2019年5月8日
大手仮想通貨取引所バイナンスにおいて初となるハッキング被害が5月7日に発覚したことがバイナンスの発表で明らかになりました。取引所のホットウォレットから一度の取引で総額7000BTC(約45億円)が盗難されたとのこと。
バイナンスはSAFUファンド(Secure Asset Fund for Users)の資金を利用して顧客資産を返済するため、ユーザー資産への影響はないとしています。
盗難された7000BTCは取引所の保有するBTCの2%に留まります。
ただしハッキングの原因究明のため、約1週間ほどのセキュリティーレビューが行われ、この間ユーザーの入出金は一時停止される模様です。
またバイナンスのハッキングの発表直後から取引所トークンのバイナンスコイン(BNB)は約10%の急落を見せました。
CZ氏がバイナンスのハッキング騒動について述べた要点は以下の通りです。
- 被害を受けたユーザー数は調査中、被害対象はホットウォレットのみ(コールドウォレットは安全)
- 入・出金に関しては、安全の確保が確認されるまで約1週間の停止措置を取る
- 利用者には、APIキーの変更と2段階認証の再設定を推奨する
- 被害総額の補填は、「SAFUファンド」から可能(ジャスティン・サン氏などの金銭的サポートは必要ない)
- ブロックチェーンのReorg・ロールバックも検討中(ビットコイン・コアのコミュニティからの提案)
- 今後1週間で数回のアップデートを行う予定(コアシステムのアップデートも計画中)
参考CoinPost
仮想通貨マイニング大手ビットメインのハッシュレートが急低下
中国の仮想通貨マイニング大手ビットメインのハッシュレートが過去30日間で急激に低下していることが、ビットメインが7日に更新したデータから明らかになりました。ビットコインのマイニングネットワークにおけるビットメインの存在感が薄れてきているように見えます。
マイニングにおける計算力を示すハッシュレート、ビットコインのマイニングに使われるビットメインのハッシュアルゴリズムSHA256は、3月の1692.35PH/s(ペタハッシュ、1秒間に1000兆回のハッシュ演算)から5月は237.29PH/sに低下。去年10月には、2339.21PH/sまで上昇していました。
今年1月時点では、ビットコインのハッシュレート全体の23%ほどをビットメイン、アントプール、BTC.comが占めており、その6カ月前にはビットメインは全体の41%のハッシュレートを持っていました。
今回の結果を受け、ビットコインのマイニングの分散化が進んでいると指摘する声も出てきています。
先月、中国国家発展改革委員会(NDRC)が、仮想通貨のマイニングの禁止を検討していることが明らかに...中国企業のビットコインに対する影響力が減少するきっかけになるという見方も出ています。
参考コインテレグラフ
マイクロソフト公式、アジュール対応の仮想通貨イーサリアム用開発キットが初公開
マイクロソフトは、同社クラウドサービス「アジュール」で利用できる、仮想通貨イーサリアム(ETH)ブロックチェーン用開発キット(プレビュー版)を公式にリリースしたことをアジュール開発チームの公式ブログ「ビルド・アジュール」において、5月6日に発表されました。
同開発キットは、5月3日に発表されたコンソーシアム型(プライベート型)ブロックチェーンの運用管理を簡素化できる「アジュール・ブロックチェーン・サービス」向けのもので、同社がオープンソースで配布しているテキストエディター「ビジュアル・スタジオ・コード(VS Code)」の機能を拡張するプラグイン形態で公開。
このVS Code拡張機能は、Windows 10およびMacOSをサポートし、GitHub上でオープンソースで開発されているようです。
またVS Code拡張機能は、一般的なETHブロックチェーン上での分散型アプリ(dApps)開発にも利用可能です。
ETH基盤スマートコントラクト用のプログラミング言語「ソリディティ(Solidity)」、コンセンシスが開発したスマートコントラクト開発用ツール群「トリュフ(Truffle)」といったオープンソース系ツールとも併用できるとのこと。
ソリディティ用など、コミュニティの手によるVS Code拡張機能はすでに存在しているものの、マイクロソフトは、同社が初めて公式にリリースした開発キットである点を強調しました。
「これは、企業向け(コンソーシアム型やプライベート型)の分散元帳技術(DLT)・パブリック型のブロックチェーン技術に向けて行っている、マイクロソフトの投資と献身をさらに証明するものだ。」
参考コインテレグラフ