リップル社投資機関が匿名技術提供企業へ出資
リップル社傘下の投資ファンドであるXpringがレイヤー2の匿名性技術に力を入れるスタートアップBolt Labsへの投資を行なったことを発表しました。合わせて昨年末より出資の意向を示していたZcashを開発する企業も正式な出資に至ったことを米Forbesなどが報じました。
Bolt Labsは、ゼロ知識証明やブラインド署名(銀行などにも採用される暗号デジタル署名技術)などの匿名技術を用いた決済システムの構築を行う企業で、匿名性のないパブリックチェーンにも安全(秘匿性)かつ早い送金ソリューションの提供を行なっています。実利用時には、対応通貨の送金や決済時にBOLTを利用することで、オフチェーンの取引を通して即時決済かつ送金者のプライバシーが保護されるような仕組みが組み込まれる模様です。
現時点では、Zcashを始めビットコインやイーサリアムのブロックチェーンを用いた決済利用時に匿名性送金を行えるシステムの構築に注力しています。
リップル社の投資ファンドが匿名技術関連のプロジェクトへ投資したことによる影響としては、BOLTの利用通貨としてXRPが加わる可能性があるほか、XRPの決済領域に関わる派生匿名技術を利用できる点が大きな意味を持つと思われます。
Xpringは、実績のある起業家によって率いられている企業に対して、出資、発展支援、買収、補助金を提供している投資ファンドで、2018年5月に発足したばかりのプロジェクトで、その目的をXRPやXRPレジャーのさらなる普及に置いています。
XRPが色んな所で利用され始めてきてるけど、それは開発環境が整ってるから。
モノがいいのは他の通貨でもあるかもしれないけど、リップル社はXRPのユースケースやXRPのエコシステムの普及、拡大の為の投資部門Xpring(スプリング)がある。
XRPの実用に向けて中小企業を対象に投資してる強みがある💪
— こより🌙No crypto, no life (@vc_koyori) 2019年4月17日
参考CoinPost
バイナンスの独自ブロックチェーンが開始
Busy day! https://t.co/s0pKjyOcnX
— CZ Binance (@cz_binance) 2019年4月18日
世界最大手仮想通貨取引所Binanceは、独自のブロックチェーン「Binance Chain」のメインネットをローンチしたことを公式で発表しました。
発表によれば、メインネットは実稼働し、すでに最初のブロックである「ジェネシスブロック」が生成されたとのこと。
まだ詳しい情報は開示されていませんが、CEOのCZ氏はメインネットの開始を受け、「忙しくなるよ」と呟いています。
Binance Chainは、Binanceの独自ブロックチェーンであり、2月20日よりテストローンチされました。このメインチェーンの最大の特徴であるBinance DEXというBinanceの分散型取引所では、Binanceの独自通貨BNBを手数料などに利用されます。
4月上旬にCZ氏はカンファレンスにて、Binance DEXのローンチを4月内に予定していることを示唆していたので、順調とも言えます。
なおバイナンスの取引所トークンであるバイナンスコイン(BNB)は公式側のツイート前後で一時的に+4%の上昇を記録しており、今後どこまで価格が上昇するのか楽しみな通貨のひとつでもあります。
参考CoinPost
コインベース、仮想通貨同士の交換サービスを複数国で新たに展開
米国最大手の仮想通貨取引所コインベースは17日、仮想通貨と仮想通貨間のトレーディングサービスを他国に拡大すると発表しました。
サービス拡大の対象国は、南米と東南アジアの11カ国。アルゼンチン、メキシコ、ペルー、コロンビア、チリ、インド、香港、韓国、インドネシア、フィリピンとニュージーランドです。これらの国でコインベースの顧客は、仮想通貨の保管、トレード、出入金が可能となります。
コインベースは仮想通貨は「投資フェーズ」から「ユーティリティーフェーズ」に差しかかっていると指摘。仮想通貨のユースケースの拡大について期待し、次にように続けました。
「伝統的な金融サービスである融資や少額決済の分散型バージョンに加えて、もしくは誰も想像しなかった新たな仮想通貨アプリが登場するかもしれない。1つの仮想通貨からもう1つの仮想通貨に交換することは、新たな分散型経済の根幹になるだろう」
参考コインテレグラフ