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ビットコインETF、可否判断の時期が延期に
米国SEC(証券取引委員会)が、現在申請を行なっている二つの「ビットコインETF」に対して最終可否判断にかかる審議の期間を延期したことを、公式発表にて発表しました。
一次審査の判決は本来、Bitwise版ETFが4月1日、VanEck版ETFが4月6日にそれぞれ予定されていました。
しかし今回、判断時期の延期が決定されたことで、次の可否判断の予定日は45日延期され、Bitwise版ETFは5月16日、VanEck版ETFは5月21日となります。
なお、最終判断における延期は最大「240日」あるので、最長で今年の10月まで延期される可能性があります。
延期の理由
SECは可否判断を延期する理由を、「申請を審議するより多くの時間が必要」としています。
VanEck社、重役の発言
VanEck社のデジタルアセットディレクターGabor Gurbacs氏は先日、ETFの承認日に関して、「(我々からすれば)大きな問題ではない。VanEck社とSolidXはすでに、ETFのバックボーンとして必要とされる、マーケットのインフラを構築するため、多くの時間とリソースを費やしている。」と語っています。
Gurbacs氏は昨年のETF申請より、同ビットコインETFが承認されるメリットを示してきており、以前にもそれを以下のように取り上げています。
- ETFエコシステムを通したビットコイン流動性の向上
- 価格の安定化と取引の実行プロセスの向上
- 仮想通貨関連事業の分散化:取引事業、カストディ、査定機関など
- 透明性のある手数料
今回延期の発表がありましたが、延期についてネガティブな方向には向いておらず、時間をかけてその時が来るまでの間しっかり準備をしていくだけ..という感じが見受けられます。
参考CoinPost
「Bakkt」が新経営陣発表 NY証券取引所の理事長やソフトバンク傘下のファンド幹部が加わる
Progress report:
Introducing our board as we build digital asset infrastructurehttps://t.co/ExY0Zn4j8D
— Bakkt (@Bakkt) 2019年3月29日
機関投資家向けにビットコイン先物取引の提供が期待される米仮想通貨取引所「Bakkt」は、自社の取締役組織に関して、公式報告を行ないました。
出資企業には米スターバックスなど、名だたる企業が名を連ねている今後の重要ファンダメンタルズの一つとして期待されています。
報告によると、Bakktの役員会の理事長は、「Internet Security Systems(現IBM)」、「JouleX(現Cisco)」、「Endgame」など複数の企業を過去に設立した経歴をもつサイバーセキュリティ専門家Tom Noonan氏が担当。
BakktのCEOを務めるKelly Loefflerのほか、Bakktの親企業ICEのCEO兼ニューヨーク証券取引所の理事長でもあるJeff Sprecher氏、ソフトバンクビジョンファンドのマネージングパートナーであるAkshay Naheta氏、Goldfinch PartnersのマネージングパートナーSean Collins氏も役員会へ加入したと報告があります。
バックトのビットコイン先物については、市場関係者からは「機関投資家を呼び込む上でビットコインETFより大きなニュース」という見方も出ており、期待が持てます。
バックトが計画しているのは、現物受け渡しのビットコイン先物です。
現物受け渡しの先物とは、投資家が先物の指定受渡日に現物、つまりビットコインを受け取る金融商品。現金で受け取るシカゴオプション取引所(CBOE)と米シカゴ先物市場(CME)のビットコイン先物とは異なります。
そのため、CFTC(米商品先物取引委員会)からはより安全なビットコインの保管体制が求められています。
参考コインテレグラフ
NEM.io財団が「カタパルト」のロードマップと展望を発表
NEM.io財団は29日、次世代バージョンである「カタパルト(NEM2)」に関する「ロードマップ」を公開しました。(日本語版:公式Googleドキュメント)
NEM.io財団によると、カタパルトの定義は以下のように記載されています。
NEMの次世代コアエンジンがカタパルトです。
数あるブロックチェーンの中でも、あらゆるビジネスデータを取り扱える実用性とセキュリティを備えた最も使い勝手の良いブロックチェーンになります。数多くの処理速度とスケーラビリティ向上の為の機能強化に加え、カタパルトは非中央集権型のブロックチェーンではこれまで無かった新機能を搭載します。
アグリゲート・トランザクションやマルチレイヤー・マルチシグネチャー・アカウントなど、パブリックとプライベートの二つのブロックチェーンで利用できます。最先端のスマートコントラクト機能を、コーディングやセキュリティリスクに悩まされる事なく利用出来ます。
「カタパルト」の実装・メインネットや今後の展望に関するロードマップは以下のようになります。
- 2019年Q3(7〜9月):カタパルトのテストネット公開
- 2019年Q3後半〜Q4初期:カタパルトのメインネットでの公開
- 2019年Q4(10〜12月)カタパルトのローンチ後:STOトークンのコンプライアンスやクロスチェーン・アプリケーションのサポート、投票センター、カタパルト・アカデミー教育プログラム等
- 2020年以降:IoTを実現する機能、ライトニングネットワークへの対応、ステーブルコインの発行等
NEM.io財団の進捗報告
先日、NEM財団は、新たな製品や運営体制へのファンドとして、2500万XEMの資金調達を完了したことを、進捗報告のレポートの中で発表。(日本語版:公式Googleドキュメント)
当資金調達は、NEM財団が2月に、2億1000万XEMの支援を要請、PoI投票によってコミュニティの支持を得ていましたが、コア開発チームとの議論の結果、一括ではなく分割による資金調達に至ったとのこと。
新たな資金調達に加え、3月27日には、仮想通貨NEMの公式ウォレットアプリ「NEM Wallet」のバージョン2.4.4をリリース、さらに生誕4周年を迎えるなど、新しいステージに突入しようとしています。
今後のNEM開発に関する動向に注目です。
参考CoinPost