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「ビットコインは年末にかけて1万ドル回復」仮想通貨取引所ビットメックスCEOが予想
仮想通貨取引所ビットメックスのアーサー・ヘイズCEOは22日、年末にかけてビットコイン(BTC)は1万ドルを回復するだろうと予想しています。
基本的に2019年は、上昇も下落もストレートに起きるわけではなく、「退屈なものになる」としつつも、年末にかけて青信号が灯り始めると指摘。
回復に向かうのカギとは
同氏は、これら価格回復につながる重要な要素として、以下の二つの金融政策を挙げています。
- FEDのバランスシートの拡大
- 中国の経済政策
FEDのバランスシートの拡大に関し、Hayes氏は以下のように言及。
連邦準備制度理事会(FED)は、S&P 500 (SPX) における20%の相場修正に耐えることができなかった。
最近のFED議事録では、ドットチャートが2019年の終わりまで上昇すると示しており、FEDは第3四半期には再投資を始めるだろうとしている。FEDのバランスシートが拡大するまで、そう長くはない。
中国の経済政策については、中国経済は債務の積み上げによる資産投資を見直し、リバランスを図らなければならないが、習政権としては、そうした痛みの伴う変革を行いたくないため、与信の伸びを抑える動きは全て跳ね返されるだろうと同氏は予測しています。
参考CoinPost
ビットコイン取引高の95%に偽装疑惑、ETF申請企業が米SECに報告
1/ New Research from us @BitwiseInvest.
As part of 226 slides presented to the SEC on our ETF filing, we did a first-of-its-kind analysis of *order book data* from all 81 exchanges reporting >$1M in BTC volume on CMC.
TLDR: 95% of reported volume is fake but LOTS of good news! pic.twitter.com/TuXLlDCRyP
— Bitwise (@BitwiseInvest) 2019年3月22日
米暗号資産運用会社のBitwise Asset Mnagementが自社のビットコインETF申請プロセスの一環として米SECに提出した200ページ以上のレポート「本当のビットコイン市場」の中で、一般的に報告されている現物ビットコイン取引高の95%が「フェイク」であることが言及されていることがわかりました。
Bitwiseが、CoinMarketCapは1日あたりのビットコインの取引高をおよそ60億ドル(約6500億円)と報告していますが、その実際の取引高は2.73億ドル(約295億円)であるとしています。この数字は、報告されている額のおよそ4.5%です。
また同レポートでは、取引所による取引高の操作についても言及しており、1日あたり100万ドル以上の実際の取引がある取引所の数は僅か10社に留まるとしています。
世界取引高No.1のBinanceや米大手Coinbase、国内大手のbitFlyerなどがランクイン。
市場の健全性を主張
同レポートでは市場操作などの指摘がされている一方で、ビットコイン市場の健全性も主張。
以前より、SECは複数のビットコインETFの申請に対し、「市場操作の傾向」や「不健全な市場」などを理由で、否決の判断を下してきたが、Bitwiseのレポートによると、水増しの疑いがかかっている取引高を除いたビットコインの本当の取引高は、その時価総額を鑑みると「至って健全」としています。
その根拠の1つとして、「ゴールド」における時価総額に対する現物取引量の割合とビットコイン(実際の取引量で計算)におけるそれらの比較です。
ゴールドは時価総額に対する1日の「現物取引高」の割合は0.55%。ビットコインの場合は0.39%であり、ゴールドとビットコインのその割合は近く、ビットコインの健全性の1つとしてレポートは主張しています。
今回のレポートに対する有識者の反応
Bitwiseの詳しいレポートに対し、複数の仮想通貨有識者が意見を示しました。米規制当局の内情に精通するJake Chervinsky弁護士は同レポートの完成度を以下のように賞賛しています。
Extremely impressive work from @HHorsley, @Matt_Hougan, @teddyfuse, and the entire @BitwiseInvest team.
As I've said before, market manipulation is the main concern stopping the SEC from approving a bitcoin ETF, and Bitwise might've just found a way to put that concern to rest. https://t.co/p4ZbcPeBAv
— Jake Chervinsky (@jchervinsky) 2019年3月22日
今回のBitwiseチームの資料はすばらしい。
私が以前に発言したように、市場操作はSECのビットコインETF承認を遠ざける主な要因だ。Bitwiseはそれの解決の糸口をつかんだように見える。
参考CoinPost
詐欺仮想通貨発行者に最大20年の懲役刑|米テキサス裁判
ブロックチェーン・スタートアップ「AriseBank」の代表者であるJared Rice容疑者(31)は米テキサス州ダラスで行われた裁判にて、投資家に対して嘘の説明を行い420万ドル(約4億6,500万円)を騙し取ったと供述。各現地メディアの報道で明らかになりました。Rice容疑者は、3件の証券詐欺と3件の通信詐欺の容疑で昨年11月に起訴されており、最大20年の懲役刑が科せられる可能性があるとのこと。
Rice容疑者はAriseBankの仮想通貨の資金調達方法ICOを実施した際、投資家に対して「米連邦預金保険公社に保証された、世界で最初の非中央集権の仮想通貨銀行となる」などの虚偽説明を行なっていた事を指摘され、米SECがAriseBankのICOによる資金調達を停止、調達資金を返金するよう命令。同社の資産を凍結した後には、共同設立者であるJared Rice容疑者とStanley Ford容疑者が告訴されています。
参考CoinPost