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裁判所が原告の差戻し要求を棄却|仮想通貨XRPの証券問題
リップル社に関わる仮想通貨XRPの有価証券問題の集団訴訟に関して、米CA州地方裁判所が、地方裁判所への差し戻し要求を棄却したことが、1日に明らかになりました。
差戻しとは再度審理を行なわせるために当該案件を下級審に移審することで、今回、差戻し要求が棄却されたことで、リップル社側が再び州レベルで審理されることが無くなったことを意味します。
同発表に対し、米政府に詳しい仮想通貨擁護派の弁護士Jake Chervinsky氏は、「案件は連邦裁判所にとどまるということで、これはリップル社にとって、小さいが、非常に意味のある勝利だ。」などと発言。兼ねてより連邦裁判所の裁判がリップル社に優位であることを主張していたこともあり、同社の優位性を再度説明するに至りました。
なぜ意味ある勝利といえるのか?
それは、リップル社が現在も争っているXRPの有価証券問題に関する集団訴訟について、裁判の場をカリフォルニア州の上位裁判所(Superior Court)から連邦地域裁判所へ移転させたことにあります。
一概には言えませんが、連邦裁判所への移転は被告にとってメリットをもたらすこともあると考えられています。
米国の法律専門サイトによれば、一般的に、連邦裁判所は告訴文面のみに基づいて判決を下すため、州裁判所に比べて、判決に至るまでの必要な審議時間がより多く費やされる傾向があり、固たる根拠が立証されない限り当初の原告による申し立てを棄却する可能性も高くなるとされています。
なお、案件の最終判断もしくは当事者両側による和解に至るまで、これから6~12ヶ月ほどかかるだろうと見られています。
参考CoinPost
仮想通貨取引所Binance、約1200万円相当のBNBを賞金とする「トレーダーコンテスト」を開催
大手仮想通貨取引所バイナンスが、先日発表した分散型取引所「Binance DEX」上で、1万BNB(約1200万円相当)を報酬とするトレードコンテストの開催を発表しました。開催期間は日本時間で3月7日17時から3月21日17時までを予定されています。
Binance DEXは、先月20日に独自ブロックチェーン「Binance Chain」と共にパブリック・テストネットが開始しており、テスト環境での利用が可能。
今回のコンペはそれらの認知度を高めることを目的としており、トークンを擬似発行し、価格変動率を競うものと、擬似発行されたBNBを元にいくらまで保有資産を増やす事を競う、2つのコンテストが開催。
基本的に1BNB持っていれば参加することが可能で(参加条件はあり)、実際のBNBが賞金として支払われる擬似的にバイナンスDEXのイベントに参加できるため、参加者が殺到することが予想されます。
以下、参加条件と注意点
参加条件:バイナンスアカウントで最低1BNBの保有が必要。(1つのバイナンスアカウントで最大20のバイナンスチェーンアドレスの登録が可能、それぞれのバイナンスチェーンアドレスにコンペ開始資金として擬似発行された200バーチャルBNBが付与される)
注意点:コンペ開始時間(3月7日17時)直前にバイナンスチェーン・テストネット上で利用しているデータや資産額がリセットされ、コンペ仕様に切り替わる。
コンテストの詳細はこちらをご覧ください。
今回のコンペ開催発表を受けBNBは高騰
ここ1ヶ月で高騰を続けているBNB価格だが、今回の大々的なプロモーションイベントを受け、さらに価格が急進、3月2日時点でも前日比10%高を記録。
2月1日(21:00 UTC)時点での約772円であった1BNBの価格は、一月後の3月1日(21:00 UTC)には約1245円まで上昇。時価総額も約934億円から約1740億円へと拡大し、時価総額9位までランキングをワンランクアップさせています。
参考CoinPost
CoinbaseのXRP(リップル)上場発表、なぜ仮想通貨価格は急上昇しなかった?
先月の27日に、米Coinbaseは仮想通貨XRPの上場プロセスを全て完了し、正式に取引が開始された。これにより、NY州を除く米国、EU、イギリス、カナダ、シンガポール、オーストラリアの国民に対して取引が提供されることとなりました。
When XRP?? Now! XRP/USD, XRP/EUR, and XRP/BTC order books will soon enter transfer-only mode, accepting inbound transfers of XRP in supported regions. Orders cannot be placed or filled. Order books will be in transfer-only mode for a minimum of 12 hours. https://t.co/MWUtUm4wRh
— Coinbase Pro (@CoinbasePro) 2019年2月25日
また、これらの発表に続く形で、より幅広いユーザー層にリーチするCoinbase.comの本体にも上場されることが発表、IOSやAndroidアプリでもフルサポートされることも決定。
XRP is launching at https://t.co/bCG11KveHS and in the iOS and Android apps within the next 15 minutes. You may need to update your app to properly buy, sell or convert XRP. We will update when XRP is fully live. https://t.co/x2rM5R3S3y
— Coinbase (@coinbase) 2019年2月28日
しかし、この上場ファンダがXRPの大きな価格上昇に繋がることはありませんでした。
それはなぜか? 米Forbesが、複数の専門家の意見を元に「XRP価格が上昇しなかったことは不思議ではない」とする独自の理論を掲載しました。
彼ら専門家があげた理由は、主に以下の三つ。
- 長く続く弱気市場が影響を及ぼしている点
- 上場よりも、ユースケースが増えるニュースの方が市場に影響を与える点
- ビットコインなど、他の仮想通貨との価格に強い相関関係がある点
この中でも多くの専門家が口を揃えて言うのは「弱気市場の中で上昇トレンドへと切り替えることは厳しい」といいもの。
他の仮想通貨との価格に強い相関関係がある点も踏まえると、市場全体がいまの弱気相場から転換しないと価格上昇はあまり期待できないようです。
参考CoinPost