ビットコイン急騰&下落の要因とは
15日、ビットコイン(BTC)が日本時間14時過ぎから急進し、一時7000ドルを上抜け、2時間で約10%高騰しましたが、反落の速度もはやく短時間で急激な乱高下が見られる相場になりました。取引高も前日比で3倍に増加しています。
急騰の要因は2つ
- フィボナッチ重要ライン抜け
- USDT売りとBTC急騰の逆相関
1つはテクニカル分析による重要ライン(フィボナッチ)による上抜けで、買い相場だと判断した投資家が多かった。
もう1つは、米ドルと1:1の価格で推移するはずのテザー(USDT)が、ビットフィネックス(Bitfinex)で一時0.92ドルまで下落。これについて、ある中国系仮想通貨取引所のトップは「クオンツ系ファンドと、トレーダーがテザーポジションの手仕舞いをし、ビットコインを買い直している」と解説しています。
さらに、長くに渡って疑念が払拭されないテザー(USDT)への不信感が高まっていることも急騰の要因と見られています。
テザー(USDT)への疑念とは、簡単に言うとUSDTから法定通貨(米ドル)に換金できないのではないか?というものです。
法定通貨に換金できないとなればUSDTはビットコインなど、他の仮想通貨へ一旦移動させるという動きはごく自然なことです。
下落の要因は1つ
- ステーブルコインの買い戻し
USDTから一旦仮想通貨に移動させた資金は再度、USDTのようなステーブルコインへ移動させることで、ビットコインやアルトコインが軒並み下落した動きを見せたという形が考えられます。
参考記事:コインテレグラフ
OKEXが4種の仮想通貨ステーブルコインを新たに上場
バイナンス、ビットフィネックスに次ぐ仮想通貨取引所として知られる、中国系仮想通貨取引所OKEXが15日の18時40分頃、米ドル建てのステーブルコイン4種の取扱いを新たに始めると発表しました。
上場4通貨
- ジェミナイドル (GUSD)
- Paxos Standard Token (PAX)
- TrueUSD (TUSD)
- USD//Coin (USDC)
ステーブルコインとして一番流通の多いテザー(USDT)が、米ドル準備金の有無と預託先の銀行をめぐって疑惑が渦巻いており価格の下落が続いている中での上場発表でした。
さらに、CoinExという世界初のとビットコインキャッシュを基軸とした取引所でも同日、USD//Coin (USDC)が上場しています。
同時に2つの取引所からのステーブルコインの上場、さらには両取引所ともすぐに取引が可能という準備の良さ。タイミングを見計らっての上場に思えてなりません 笑
参考記事:コインテレグラフ
顧客総資産700兆円以上ある企業Fidelity(フィデリティ)が仮想通貨投資に参入!
米国の有名投資信託会社の1つFidelity(フィデリティ)が「 Fidelity Digital Asset Services 」という子会社を立ち上げ、仮想通貨投資に参入することがわかりました。
新しく設立される子会社では、機関投資家への仮想通貨取引(トレーディングデスク)や、仮想通貨管理(カストディ)サービスの提供が行われる予定です。
Fidelity(フィデリティ)は顧客総資産700兆円以上、2700万人の顧客を抱える大企業です。
現在の仮想通貨市場全体の時価総額は23兆円程度、もし1%でも仮想通貨市場に資金が流れれば7兆円もの金額が仮想通貨市場に流入することになります。
ちなみに、東京証券取引所第一部の株式時価総額が2018年6月末時点で約643兆円、ニューヨーク証券取引所の時価総額が約20兆USドル(約2,200兆円)であることと比べると、仮想通貨市場はまだまだこれからだと思います。
仮想通貨全体の過去最高時価総額は90兆円程です。
参考記事:CNBC