ノルウェー銀行は独自のデジタル通貨CBDCの導入を検討していると発表しました。ノルウェー銀行によるとCBDCは銀行への預金とは別の新たな資産保有の選択肢をユーザーに提供できるとのことです。

現金にとってかわるのでなく補足する

ノルウェーの中央銀行に当たるノルウェー銀行は独自のデジタル通貨CBDCの導入を検討していると発表しました。

CBDCは現在使われている貨幣、つまり現金ととってかわるものではなく、現金を補足してその制度への信用性をより高めるものであるとのことです。

そのためCBDCが発行されることでノルウェー銀行やその他の銀行の業務に支障が出ないように配慮し、現金が全く必要とされない世の中にならない限り今まで通り現金を発行していく予定であるとノルウェー銀行は述べています。

新たな資産保有の選択肢

ノルウェー銀行のレポートではCBDCの具体的な役割として、以下の3つを挙げています。

1.現在の銀行預金とは別に資産を安全に手軽に保管する新たな選択肢
2.持ち運びや手続きなどで実体のある現金では不便な面を補う法定通貨のデジタル版
3.独立した電子決済としてのシステム

仮想通貨は普及すると銀行を不要にしてしまうため共存できないという議論は仮想通貨が誕生してからずっと交わされてきましたが、現金の補助として仮想通貨を使うことで共存するという道をノルウェー銀行は模索している模様です。

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