パブリックブロックチェーンのセカンドレイヤー(第2層)に当たるライトニングネットワークを利用して、電気自動車に充電するための電力をオンデマンドで販売する実証実験が行われています。
中部電力と他2社による実証実験
実証実験に取り組んでいるのは中部電力(プレスリリース)、インフォテリア、Nayutaの3社。ライトニングネットワークの実装は複数ありますが、今回の実験ではNayutaが独自にオープンソースソフトウェアとして開発を進めているソフトウェアを利用します。
3社はそれぞれ、中部電力が電気自動車などの充電に関わる集合住宅向けの新サービスを構想し、インフォテリアがビットコインのパブリックブロックチェーンを活用したスマートフォンアプリケーションを構築。Nayutaはスマートコンセントを実験に提供します。
ライトニングネットワークの可能性
ライトニングネットワークが実装されると、高速高頻度の取引をあちらこちらで独立に同時並行で進めることが可能になります。ブロックチェーンは処理性能の上限が低いとよく指摘されていますが、そのセカンドレイヤーであるライトニングネットワークでは、既存技術を上回るスケーラビリティを実現できる可能性があるとされています。
そのようなことから、ライトニングネットワークは、主に今回の実証実験で取り上げたような電力系サービスへの活用には大きな期待がかけられています。