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Bitmain、米国でIPOを申請
世界最大手の仮想通貨マイニング企業Bitmain Technologiesが、密かに米国のIPO申請書を米SECに提出していたことがわかりました。
水曜日に公開されたTencentニュースによると、BitmainのIPOは調達目標額はまだ判明していないとのこと。
6月にもIPOを申請すると見られたBitmainの米国での調達目標額は、当時3億ドルから5億ドルとして報道されていました。
これは、香港市場でIPOを実施しようとしていた当時の目標額の10分の1に相当しますが、香港でのIPOが失敗に終わったことや、仮想通貨の市場感も大きく異なるため、目標額を修正してくる可能性は考えられます。
Tencentの報道によると、Bitmainは現在、米国市場への上場の可能性を高めるために、Nasdaq Chinaの元代表者を会社のコンサルタントとして雇用いているという。
また、昨日にも退任していた元CEOのJihan Wuが、中国Bitmainの法人代表に再就任。アメリカでのIPO申請準備に当たっていたMicree Zhanを会社の業務から追放する措置を講じており、かねてより噂されていたIPO申請を本格化させる兆候との見方も見られていました。
仮想通貨マイニング企業では、競合でもあるCanaanが米国でのIPO申請書を提出しており、Bitmainを含め2社が申請を行なったことになります。
なお、これらの動向を受け、Bitmain社やJihan Wu氏と関係性が強いビットコインキャッシュ(BCH)は30日、日本円建てで3万円を突破し、前日比7%高まで高騰しています。
参考CoinPost
マスターカード幹部「デジタル通貨はさらに普及する」
マスターカードのインターナショナル部門のジルベルト・カルダート社長は、「今後様々なデジタル通貨やキャッシュレス決済がさらに普及するだろう」と語った。29日に東京で開かれた「世界経営者会議」での発言を日経が報じました。
マスターカードはVISAやストライプとともに、リブラ参加を見送っていますが、デジタル通貨やブロックチェーン、そして銀行口座を持たないアンバンク層の重要性は認識しているようです。
カルダート氏は、講演の中で次のように発言しています。
「スマートフォンやフィンテックが普及した今でも、世界人口の約7割は銀行とつながっていない。…フィンテック企業や銀行と消費者をつなぎ、金融包摂が必要になっている。我々はこの社会的な課題を解決する役割を担うことができる」
こういったことを実現する上に置いて、重要となるのがデジタル通貨とブロックチェーンだと指摘。カルダート氏は「ブロックチェーンは可能性があり、我々はこの分野でも多くの特許を持っている」と強調。
リブラ参加を見送った決済企業でもデジタル通貨領域への関心は依然として高いと思われます。
VISAのアルフレッド・ケリーCEOは10月24日、米経済メディアとのインタビューの中で「銀行口座を持たない人々に金融システムを供与するシステムを作るためにフェイスブックと議論をしている」ことを明らかにしています。
参考コインテレグラフ
バイナンス「中国の取引高は1日数百万ドルに」、CZは「P2P取引が好調」と強調
仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は、中国でのP2P取引プラットフォームの取引高が1日で平均200~300万ドルあることを明らかにした。30日に配信したAMA(Ask Me Anything)の中で言及しました。
バイナンスは今月に中国での人民元と仮想通貨のP2P取引プラットフォームの立ち上げを発表。当初はビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、テザー(USDT)の3通貨対応でしたが、29日にはバイナンスコイン(BNB)も対象に加えることを発表したばかりです。
1日200~300万ドルの取引高について、CZは「ラッキーなことにP2P取引は極めて好調」と強調。中国からの取引高はさらに高くなるとの見通しを示しました。
コインダンスのデータによれば、ローカルビットコインでの中国での取引高は10月19~26日で約1300万元(約180万ドル)。足元ではローカルビットコイン以上の取引高があることになります。
またアリペイやウィーチャットが仮想通貨関連の取引を禁止していることについて、視聴者から質問が出ましたが、「私たちはどのペイメントチャンネルからかまでは把握していないが、実体としては(取引プラットフォームは)機能している」とコメントしています。
中国のブロックチェーン推進 「仮想通貨にプラス」
AMAの中では、先週の習近平発言についてもCZはコメントしています。中国のブロックチェーン技術推進は「仮想通貨にとって良いことだ」と評価。
仮想通貨・ブロックチェーン領域への参加者が増えることは、業界にとってプラスだとの考えを示しました。
ステーブルコインやデジタル通貨は仮想通貨とは違うのではないかとの視聴者からの指摘もありましたが、「マネーをより使いやすくすることは、仮想通貨にもマネーが流れ込むことになる」と語っています。
「マーケットを見てくれ、ビットコインは上昇したことは疑いないだろう。これはマーケットからの明確なジャッジメントだ」
またCZは「仮想通貨なしのブロックチェーンはあり得ない」との考えも示しています。
「(中国政府は)仮想通貨のプロモーションをあまりしないようにするだろうが、インセンティブのないネットワークが、広く普及するとは思えない。(仮想通貨についても)様々な動きが出てくるだろう」
CZは中国には数多くのブロックチェーンプロジェクトがあると述べ、「今まで隠れていたようなプロジェクトも、より活発になるはずだ」と指摘。
参考コインテレグラフ