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仮想通貨送金などにメリット
著名投資家ティム・ドレイパー氏が支援するアンストッパブル・ドメインズ(Unstoppable Domains)が10月11日、仮想通貨イーサリアム(ETH)ブロックチェーン上のドメイン「.crypto」の登録受け付け開始を発表しました。任意の暗号通貨アドレスを「myname.crypto」など自分のドメイン名に接続すると、このドメイン名だけで第三者から仮想通貨を受け取れるようになるとのこと。
数値の羅列となっている仮想通貨アドレスによる負担を軽減
プレスリリースによると、アンストッパブル・ドメインズの顧客は、任意の暗号通貨アドレスを自分のcryptoドメインに接続できるという(20種類以上の仮想通貨に対応)。第三者から支払いを受ける際は、「myname.crypto」など自分のドメイン名を教えるだけだと説明しています。
また、以前zilドメインを販売した際には10万以上の購入があり、暗号通貨コミュニティが強い関心を示していると明かし、長々とした数値の羅列となっている仮想通貨アドレスを利用せずに済ませることで暗号通貨決済を簡素化し、普及につなげたいと考えているようです。
アンストッパブル・ドメインズの共同設立者兼CEOのマシュー・グールド氏は、次のように述べています。
「仮想通貨コミュニティの派閥意識がテクノロジーの普及を遅らせている。『.crypto』は、仮想通貨決済や仮想通貨ウォレットで使用されることを意図したドメインだ。」
仮想通貨の送金以外の利点
このほか決済以外の、ブロックチェーン上のドメインのメリットとして、(分散型ファイルシステム「IPFS」にデータを保存する仕組みのため)企業・政府ににはウェブサイトの表示内容を制御できないこと、インターネット上のドメイン名・IPアドレスなどを管理・調整している非営利団体ICANN(アイキャン)の管理下にないこと、一度購入すれば更新料が必要ないこと、第三者へのドメイン移管が可能でドメイン管理・登録事業者が必要ないことを挙げています。
参考コインテレグラフ
バイナンス、相互運用可能なトークンリストにXRPとBUSDを追加
Binanceは最近、Webインターフェースを介して顧客が自由に相互運用可能なトークンを取引できるように、入出金機能をアップグレードしました。当初、11種類の相互運用可能なトークンがリストされていました。その多くはBEP2かERC20として利用可能となっています。
最近、Binanceチェーン上で、BEP2版のXRPとBUSDが発行。ユーザーはBinance.comのインターフェースを介して、相互運用可能なトークンを自由に入出金できる様になっています。
XRP-BF2は1:1の比率でオリジナルのデジタル資産XRPに裏付けされます。XRP-BF2は、XRPネイティブ資産の準備価値を追跡し、同期を維持するような設計。これにより、Binance DEXのトレーダーはXRP-BF2を取引可能となります。
Binance USDU(BUSD)は、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から承認された米ドルの価値にペッグするステーブルコインです。1:1の比率で米ドル準備金に裏付けされており、ERC20かBEP2トークンとして利用できます。
参考cointyo
米IBM、新たなブロックチェーン基盤のサプライチェーン管理システム発表
ハイテク大手IBMが10月8日、サプライチェーン管理システム「スターリング・サプライチェーン・スイート」を発表しました。質疑応答・意思決定支援が可能なAIシステム「Watson(ワトソン)」、コンソーシアム型分散型台帳技術「ハイパーレジャー・ファブリック」を基にした「IBMブロックチェーン」、IoT(モノのインターネット)技術などを組み合わせたものとのこと。
IBMによると、製造・小売・電子商取引・金融などの業者が、信頼性・透明性・セキュリティなどを確保した独自サプライチェーン・ソリューションを展開・改善できるようにするようです。
また、クラウドサービス「IBM Cloud」とオンプレミス(自社内設備・自社内サーバーなど)とを組み合わせたハイブリッドクラウドが可能なプラットフォームとして提供を行う。2019年7月に340億ドル(約3兆7000億円)の買収が完了したリナックス関連企業レッドハットにより強化を行ったとのこと。
参考コインテレグラフ