SBIは21日、約半日に及ぶ大型のメンテナンスを実施。実施後の発表が物議を呼ぶことに。<12月21日こよりが注目する仮想通貨ニュース>

SBIVC、「仮想通貨入金サービス開始」と「全ユーザーにハードウォレット送付検討」を発表

SBI バーチャル・カレンシーズ株式会社は21日、約半日に及ぶ大型のメンテナンスを実施、予定時刻から3時間遅れる形でメンテナンスを終了しました。

メンテナンス明けに発表された公式プレスリリース文にて、最新内容が告知されました。

今回の発表としての重要点は以下の2点です。

  1. 入金サービスが開始されたこと
  2. 指定ハードウォレットが送付される点

注目したいのは、これまでの取引所サービスではなかった「出金用ハードウォレット」が利用ユーザー向けに送付される予定であることが明らかになったことです。

取引所側が指定のウォレットを送付するサービスを展開するのは、日本の仮想通貨業界においては初めての事例となります。

ただこの「出金用ハードウォレット」に関して、仮想通貨界隈で早くもいろいろな問題が想定されています。

一番の問題は、出金用ハードウォレットの利用により自分が預けていた仮想通貨が無くなってしまうかもしれないという問題です。

なぜ預けていた仮想通貨が無くなってしまうのか? 他にどんな問題があるのか?

詳しい内容については、SBIVCの「ハードウェアウォレット指定」はなぜ問題なのか をご参照ください。

参考CoinPost

仮想通貨から暗号資産へ、名称変更

暗号資産への呼称変更について、金融庁は「法令上のもの」としながら、国民に対しても"暗号資産"という言葉を使って欲しいというメッセージも込められているとのこと。

「国際的にG20の場で使われているのはCrypto Asset(暗号資産)」であり、また「通貨」という言葉が法定通貨との間で誤解をもたらす懸念があるとしています。

呼称変更はあくまで法令用語としてという点を強調していますが、仮想通貨という用語が誤解を生む状況が続けば、他の方法を考える方針のようです。

また、仮想通貨の証拠金倍率の上限規制に関しては「通常国会で法案が成立した場合、ボラティリティ(価格の変動幅)を見ながら施行に近いタイミングで決定する」としています。

証拠金倍率については、自主規制団体においては既に上限4倍の自主規制が実施されている状況です(1年の経過措置あり)。

参考コインテレグラム

BitMEX(ビットメックス)日本進出か ビットオーシャン株式取得へ

ビットコイン取引量が世界最大級の仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)が、親会社を通して間接的に株式会社BITOCEAN(ビットオーシャン)の株式取得に動いていることがわかりました。

株式会社BITOCEANは、金融庁に認可されている日本の仮想通貨交換業者ですが、一般ユーザー向けのサービスはこれまで展開していませんでした。

もし、BitMEX(ビットメックス)がビットオーシャンの株式を取得し、日本での営業を開始するようであればHuobi(フオビ)に続く、海外企業による買収という形での2番目の取引所運営となります。

順調にことが運べば、現物およびデリバティブ取引を提供し、正式に(仮想通貨交換業等関連)登録された日本の仮想通貨取引所を支えるための方針や手続きをビットオーシャンにおいて整え、全ての商業・業界基準に則したプロダクトやサービスを維持していくとしています。

BitMEX(ビットメックス)は、2018年には1日のビットコインのレバレッジ取引金額が約1兆円にも上るなど、仮想通貨デリバティブ取引の分野で世界一の座を確固たるものにしている取引所です。

金融機関やプロトレーダーからも技術力を評価されるビットメックスの日本進出は、今後の日本仮想通貨市場にとって大きな影響を及ぼすことになりそうです。

参考

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