日本ジビエ振興協会はジビエ肉の管理のために、ブロックチェーンを活用したトレーサビリティシステムを組み上げました。個人間のやり取りで流通することが多いジビエは、衛生面の基準を満たしているかなどが分かりづらいため、ブロックチェーンで安全性を可視化する狙いの模様です。
食用として流通するのは7%
長野県茅野市の日本ジビエ振興協会はジビエ肉の捕獲から消費者の手に渡るまでを管理するトレーサビリティシステムをブロックチェーンを活用して組み上げました。
ジビエは食材として、狩猟された野生の鳥獣のことで日本では主にシカ、イノシシが食されています。
これらは個人間で取引されることが多く、国の衛生基準を満たしているかどうかが分かりづらいため、捕獲された野生動物のうち実際に食用に使われるのはわずか7%となっています。
安心してジビエを食べられるようにブロックチェーンで履歴を追跡
ジビエ肉がいつどこでどのように、捕獲や解体されて肉として流通したのかを改ざんに強いブロックチェーンに記録して追跡できるようにすることで、国の基準を満たしているか、食品偽装はされていないかなど、『安全性の可視化』が可能となります。
日本ジビエ振興協会の担当者は『安心して食べられることが一目で伝わることでジビエが普及することを願っている』と述べています。