ジンバブエの仮想通貨取引所Golixは、中央銀行が出した仮想通貨関連のすべての取引を禁止する命令に対し、憲法違反であるとして訴訟を起こしました。中央銀行が出廷しなかったため、Golixの勝訴が確定し、命令は無効となりました。
憲法違反であると主張
ジンバブエの大手仮想通貨取引所Golixは5月15日に中央銀行であるジンバブエ準備銀行の出した命令は憲法違反であるとして訴訟を起こしました。
この命令は『中央銀行であるジンバブエ準備銀行には決済システムの健全性を守る義務がある』という名目で国内すべての金融機関に対し、60日以内に仮想通貨に関わるすべての取引を停止するように指示したものです。
これに対し、Golixは規制を敷くことは議会にのみ認められる行為であり、中央銀行が単独でこのような命令を出すことはジンバブエの憲法第68項に違反していると主張していました。
銀行側は一切アクションを起こさず
裁判は5月24日に行われ、Golox側は弁護団とともに法廷で訴訟内容の正当性を主張しました。
ジンバブエ準備銀行側は出廷しなかったため、Glix側の主張が全面的に認められ、裁判所の決定により命令は完全に無効となりました。
今に至るまでジンバブエ準備銀行は一切のアクションを見せておらず、今後の動向に国内の関心が集まっています。
ジンバブエでは法廷通貨がインフレを起こしているため、代用品として仮想通貨を使う人が多く、今回の命令に対し国内では不満の声が多く出ていました。