Twitter上でTelegramのCEOになりすました詐欺師が、嘘のBTC・ETH無料配布イベントを告知し、参加しようとした人々から約1BTCをだまし取りました。なりすましたアカウントには認証済みマークがついており、人々が安易に信じやすいよう工夫されていました。
名目はお詫び
28日にTelegramのサーバーに不具合が発生し、サービスに影響が出ていることがCEOであるパーヴェル・ドゥーロフ氏のTwitterアカウントで報告されました。
詐欺師はそれを利用し、CEOになりすましたアカウントで『みなさんの日頃の支援に感謝しています。わたしたちからもみなさんにお返しするときです』と発言。無料でBTCとETHを配布するいう架空のイベントの告知を行いました。(要は不具合が発生したことに対するお詫び)
告知にはられたリンクは詐欺師のBTCとETHのウォレットアドレスが含まれたサイトへとつながっており、ここに誘導することが目的であったと考えられます。
信じ込ませるため認証マークのついたアカウントを事前に乗っ取る
なりすましたアカウントには認証済みマークがついていました。詐欺師は事前にスウェーデンのバンドclub8の認証済みアカウントを乗っ取っており、そのアカウントの名前、プロフィール、アイコンを変更してなりすましたのです。これはイベントが本物であると信じ込ませ、詐欺に引っ掛かりやすくするための犯人の手の込んだ細工です。
結果、この詐欺師はサイトを訪れた方々から合計約1BTCをだまし取ることに成功しました。
仮想通貨はアドレスひとつで世界中のだれとでも手軽に金銭のやり通りができますが、その相手が偽物であったり、怪しい人物でないか十分に注意する必要があります。