三菱東京UFJと三菱商事が今月中に行うとしていたブロックチェーンを使った国際送金のテストに成功したことがわかりました。MUFG(三菱UFJフィナンシャルグループ)は、新型ブロックチェーンや独自通貨を開発するなどブロックチェーン技術の活用に注力している模様です。
テストは成功
今月14日に報じられていた三菱UFJと三菱商事の国際送金のテストが成功していたことがテストに参加したアユタヤ銀行の発表で明らかになりました。
このテストはタイのアユタヤ銀行の口座から、イギリスの大手金融機関スタンダード・チャータードのシンガポール拠点に設けた口座にシンガポールドルを送金するという内容のもので、従来の国際送金にくらべ、時間は数日から数分に、手数料は3割程度削減できる見込みとされていました。
結果として、わずか数秒で送金は正確かつ安全に完了し、実験は問題なく成功したとのことです。
MUFGのその他の活動
MUFGは今回の国際送金テスト以外にもブロックチェーンを活用するための様々な取り組みを行っています。
具体的には2019年中に、独自通貨『MUFG』の大規模なテストと、米アカマイ・テクノロジーズと提携して開発した新型ブロックチェーンの実用化をする計画を進行中です。
今回のテストの成功によって、ブロックチェーンの完全な実用化に一歩近づいたと言えそうです。