自国通貨イラン・リヤルの下落が止まらないイランではその価値を保つため外貨両替ができないよう政府に規制されています。そこで人々は資産をビットコインに替えて海外に送金しており、その総額はすでに25億ドルを超えている模様です。
イラン・リヤル半年で25%下落
イランの人々は価値が落ち続ける自国通貨イラン・リヤルからビットコインをはじめとする仮想通貨に資産を逃がしはじめている模様です。
アメリカのトランプ大統領がイラン核合意の離脱を表明したことにより、イランは経済制裁の再開の危機にさらされています。
この不安からイラン・リヤルの価値は下がり続け、半年でドル建ての価格が25%下落しています。
資産を守るために仮想通貨で送金
イラン政府は自国の資産が国外に逃げないように外貨の両替を禁止したりと様々な規制をかけており、そうした政府の規制をかいくぐり自分の資産を守るため人々は国際送金の手段としてビットコインを利用しています。
しかし、この状況を重く見たイラン政府は4月に国内の仮想通貨の取引も禁止したため、今後も仮想通貨を使った送金をつづけていくには送金の送り元と送り先がわからないようにするサービス、もしくはモネロやライトコインのように匿名性に優れた通貨の利用が必要であるといわれています。